立会外分売[価格決定]：ショーエイコーポレーション(9385)

• 18年9月4日、 ショーエイコーポレーション(9385)の立会外分売が発表されました。
• 18年9月19日、 分売価格が決定されました。

[ショーエイコーポレーション]の詳細・分析

銘柄データ

銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド	ショーエイコーポレーション(9385)
上場先	東証2部
信用貸借区分	貸借
業種	化学
事 業 内 容	プラスチックフィルム包装の製造販売が主力。主要商品はディスプレイ用つり下げ袋「ネオパック」など。その他、ＤＭ発送代行事業や、子会社で日用雑貨の企画販売も手がける。

分売データ

発表日	2018年9月4日
分売株数	300,000 株
吸収金額(発表日時点)	2.43 億程度
申込数量	上限 100 株
実施予定日	9月20日～9月26日
実施日	9月20日
分売実施の目的	東京証券取引所市場第一部指定申請について具体的に準備を進めており、その形式基準の充足を図るとともに、株式の分布状況改善及び流動性向上を図ることを目的とする。

株価・分売価格など

発表日終値	809 円
実施前日終値	687 円
発表日からの騰落率	–15.08 ％
実施2日前 からの騰落率	+0.59 ％
分売価格	669 円
割引率	–2.61 ％

信用データ

空売り/分売数	23.77 ％
月平均出来高(発表時)	15,000 株 程度
信用残/月平均出来高	7.81 倍
分売数/月平均出来高	19.23 倍
買い板	1万6千株 程度
売り板	1万0千株 程度
一般信用売り取扱	カブドットコム証券→無し  SBI証券→無し

出所：日証金、東証発表などのデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。

各種指標など

業績	○19年3月期会社予想(数値は前期比)  売上高：5.2％増　営業利益：2.2％増  経常利益：1.9％増　純利益：13.1％増  1Q決算時点での進捗度は売上高が25％、利益が17～25％程度。
自己資本比率	28.5 ％  (経営レバレッジ：3.51 )
会社予想PSR(今期)	0.27 倍
会社予想PER(今期)	10.72 倍
実績PBR	1.80 倍
ROE	16.8 ％
予想配当	10 円
配当利回り	1.49 ％
配当性向	16.0 ％
同業他社との比較	PER：やや割安か　PBR：割高か

出所：決算短信等のデータを元に作成

コメント

※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。

発表日時点

• 株主優待：500円相当のクオカード(3月、9月権利)

• コメント
  ○銘柄・分売について：昨年3月に分売を行っており、およそ1年半ぶりの分売となります。過去に何度も分売を行っており、分売の常連銘柄ですね。
  17年度から業績が大きく改善し、今年2月には東証2部へ市場変更しています。今回は1部昇格を目指しての分売ですが、市場変更にあたっては株主数の要件が不足しており、今回の分売で要件を満たすものと思われます。

  ○業績・指標：近年の業績は堅調に伸びています。前期は2期連続の増収増益を達成し、今期も増収増益の見通し。1Qの進捗率も純利益以外は25％程度とおおむね順調です。
  指標面では同業他社と比較してPERが平均並み、PBRが割高です。
  財務面はやや劣っている印象があります。自己資本比率が30％を切っており、有利子負債も自己資本より多い状態です。事業拡大で資金が必要になった際は、増資などを行う可能性が考えられそうです。

  ○見通し：分売数は30万株、発行株ベースでは4.38％程度と多めです。月の平均出来高は1.5万株程度しかない状態。また8/17に株主優待の新設を発表しており、そこから250円近く株価が上昇しています。現状では利益が見込める案件かは微妙なところで、実施までに流動性の改善と株価調整を期待したいところです。
  なお最近の傾向として、空売りが実施前日までに買い戻されてしまうことが多いです。貸借銘柄でも信用売りのカバーに期待しづらい状態となっており、貸借残の推移には注意が必要と思われます。
  株価は5月以降調整が続いていましたが、上記の通り先月からは買い戻される展開に。現在は26週線をブレイクして上抜けしそうなチャートになっています。一旦13週線の664円まで調整して欲しいところですが、優待取りなどで株価上昇が続くようだとしんどくなるかも・・・

実施前日時点

• コメント
  ○株価動向：発表日以降、株価は15％下落。今日は前日比であまり変わらず。分売価格は13週線よりやや上に位置。
  ○信用状況：空売りはそこそこ入っているようです。

  ○見通し：分売発表後に株価の調整が進み、分売価格は13週線に近づく水準です。また、今回は空売りもそこそこ積み上がっており、カバーに期待できそう。分売価格を割れる可能性は低いと思いますが、寄り付きでの利益は即売りがどれだけ出るかに左右されそうです。地合いの改善や権利月であることから、買いはそれなりに入るのではと見ていますが・・・
  直近の株価は680円付近で下げ渋っているように見え、下押しは限定的でしょうか。分売を機に買い戻しを期待したいところです。

実施結果

始　値	694 円 ( + 25 円 )
高　値	712 円 ( + 43 円 )
安　値	693 円 ( + 24 円 )
終　値	693 円 ( + 24 円 )
寄付出来高	103,200 株
寄付出来高/分売数	34.40 ％
1日の出来高	332,600 株

• コメント：○前日比7円高で寄り付き、直後に712円まで買い戻し。11時頃までは700円台を維持するも、その後は700円台を割れる展開に。ただ下値も限定的となり、後場は膠着した展開が続きました。結局693円で引けています。

  ○8時過ぎは成り買いが5万株しかなく大丈夫かな？と思いましたが、杞憂でしたね。寄った直後は空売りの買い戻しと見られる買いが入りましたが、その後は目立った上昇がありませんでした。ただ下押しする感じでもなく、値動きは安定していた感じです。買い板も増えており、当面は底堅い展開を期待できそうです。