PO[価格決定]:タツモ(6266)

  • 18年8月31日、タツモ(6266)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
  • 18年9月10日、 公募価格が決定されました。

[タツモ]の詳細・分析

銘柄データ

銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド タツモ(6266) 
上 場 先 東証2部(9/21より東証1部へ市場変更) 
信 用 貸 借 区 分 貸借(9/14より売り禁)
業 種  機械 
事 業 内 容 半導体製造装置・液晶製造装置の製造・販売が主力。その他、精密金型・樹脂成型品や紫外線照射装置の製造も手がける。

POデータ

発 表 日 2018年8月31日 
公募・売出株数 公募:1,739,200 株 
 (OA:260,800 株) 
吸収金額(発表日時点) 30.24 億 程度 
価 格 決 定 日 9月10日~9月12日 → 9月10日 
受 渡 日 9月21日 
PO実施の目的 岡山県岡山市の新社屋及び研究棟の建設に係る設備投資資金、半導体製造装置、大型基板塗布装置、ウェーハ搬送用ロボット及び新規事業の各分野の開発に係る研究開発資金、プロセス機器事業及び金型・樹脂成形事業の生産能力の増強を目的としたTAZMO VIETNAM CO.,LTD.への投融資資金に充当し、残額は借入金の返済に充当する予定。
引受会社(主幹事) 三菱UFJモルガン・スタンレー証券(1,304,500株)
引受会社(幹事) 野村證券(208,700株)
みずほ証券(173,900株)
SMBC日興証券(52,100株)

株価・公募価格など

発 表 日 終 値 1,510 円 
仮 条 件 – 4.0 % ~ – 6.0 % 
価 格 決 定 日 終 値 1,212 円 
公 募 価 格 1,163 円 
割 引 率 –4.04 % 

信用データ

空 売 り / 公 募 数 10.70 %(価格決定日) → 31.09 %(受渡日前日) 
月平均出来高(発表時) 128,800 株 
信用残/月平均出来高 4.18 倍 
公募数/月平均出来高 15.53 倍 
買い板 5万株 程度 
売り板 4万7千株 程度 
一般信用売り取扱 カブドットコム証券→無し 
SBI証券→無し 

出所:日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。

各種指標など

業 績 ○18年12月期会社予想(数値は前期比) 
売上高:19.1%増 営業利益:15.0%増 
経常利益:1.5%増 純利益:11.5%増 
2Q決算時点での進捗度は売上高が41%、利益が32~37%程度。
自 己 資 本 比 率 31.9 % 
(経営レバレッジ:3.07 )
予想PSR(会社予想) 0.77 倍 
予想PER(会社予想) 8.87 倍 
実 績 P B R 2.32 倍 
R O E 26.2 % 
予 想 配 当 11 円(うち記念配当2円) 
配 当 利 回 り 0.95 % 
配 当 性 向 7.1 % 
同業他社との比較 PER:割安か PBR:平均並み 

出所:決算短信等のデータを元に作成

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コメント

※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。

発表日時点
  • 株主優待:無し
  • コメント
    ○銘柄・POについて:タツモは主に半導体製造装置や液晶製造装置を作っている会社です。
    昇格に必要な要件は既に満たしておりいつでも1部へ行けるようでしたが、今回は1部昇格に合わせて増資を持ってくる形となりました。

    ○業績・指標:近年は半導体市場が活況だったこともあり、業績は順調に伸びています。今期は2期連続増収、4期連続増益の見通し。ただ、2Q決算の利益進捗率は前期より10%悪いのが気になります。また2Q決算の中身を見ると、半導体製造装置の売上がかなり減っています。半導体市場の活況は一旦終わりつつあるという話も出ているようなので、今後の推移を注視する必要がありそうです。
    指標面では同業他社と比較してPERが割安、PBRが割高となっています。

    ○見通し:増資による希薄化比率は17.5%。月の平均出来高が12.8万株程度ですが、貸借銘柄なので流動性は改善していくと思われます。POは1部昇格と同時ですが、PTSを見る限りでは株価が下落する方向に動く感じでしょうか。
    株価は1月のに2,188円の高値を付けた後に調整が続いており、トレンドも下落基調が継続中。2Q決算発表後に1,133円の年初来安値を付け、そこから1,512円まで戻しています。チャートで26週線が抵抗線となっていますが、ちょうどその付近まで来たタイミングで増資となってしまったので、26週線をブレイクするのは先になりそうですね・・・希薄化を考慮した株価は1,247円となっており、この水準まで調整してくれると短期での戻りを期待できそうでしょうか。

価格決定日時点
  • コメント
    ○株価動向:発表日以降、株価は19.8%下落。公募価格は年初来安値に近い水準。
    ○信用状況:空売りは多少入っているようです。

    ○見通し:発表以降の株価下落率は希薄化比率を超えてしまうも、あっさり増資決行となりました。今日だけで株価は8%下落し、公募価格は年初来安値に近い水準となっています。ただ年初来安値は1,133円となっており、そこを基準に考えると一旦下押しする可能性もありそう。やや公募割れのリスクはあると見ておいた方が良いかも?
    株価は引き続き下落トレンド継続中。下値を切り下げている展開のため、どこで反転するかがいまいち読みづらいですね。短期的には戻りを期待できそうですが、中長期では期待が持てなさそう・・・程よく反発したところで処分する感じになるでしょうか。

実施結果

始 値 1,170 円 ( + 7 円 )
高 値 1,189 円 ( + 26 円 )
安 値 1,168 円 ( + 5 円 )
終 値 1,170 円 ( + 7 円 )
寄付出来高 732,400 株
寄付出来高/公募数 36.62 %
1日の出来高 1,396,600 株
  • コメント:○寄り付きは特売り気配となり、前日比35円安で取引開始。一旦1,189円まで買い戻されるも、その後は失速。10時以降は1,168~1,180円の間で動く展開となりました。結局1,170円で引けています。

    ○安定操作期間では公募価格に張り付く状態となりましたが、その後売り禁となったことでやや値を戻し、受渡日では何とか公募価格を死守する形となりました。ただ、半導体セクターは直近の上昇ムードの恩恵を受けておらず、今後も上値は重そうですね。

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