PO[価格決定]:大同メタル工業(7245)

  • 18年8月22日、 大同メタル工業(7245)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
  • 18年8月29日、 公募価格が決定されました。

[大同メタル工業]の詳細・分析

銘柄データ

銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド 大同メタル工業(7245) 
上 場 先 東証1部 
信 用 貸 借 区 分 貸借 
業 種  輸送用機器 
事 業 内 容 軸受けの製造事業が主力。売上の半分以上は自動車エンジン用軸受けで、世界シェアは3割近くを占める。大型船舶エンジン用軸受けでも世界シェア5割。

POデータ

発 表 日 2018年8月22日 
公募・売出株数 新株発行:1,558,400 株 
自己株処分:5,141,600 株 
(OA:1,005,000 株) 
吸収金額(発表日時点) 90.23 億 程度 
価 格 決 定 日 8月29日~9月4日 → 8月29日 
受 渡 日 9月7日~9月12日 → 9月7日 
PO実施の目的 自動車用エンジン軸受の生産能力拡大や効率化のための設備投資資金、並びに新規事業分野での成長基盤の構築に向けた電動化
自動車に使用するアルミダイカスト製品の製造工場新設、及び風力発電用特殊軸受の新会社(欧州)の設立、製造工場新設にかかる子会社への投融資資金等に充当する予定。
引受会社(主幹事) 野村證券(3,082,000株)
みずほ証券(3,015,000株)
引受会社(幹事) SMBC日興証券(201,000株)
東海東京証券(201,000株)
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(201,000株)

株価・公募価格など

発 表 日 終 値 1,171 円 
仮 条 件 – 3.0 % ~ – 5.0 % 
価 格 決 定 日 終 値 957 円 
公 募 価 格 928 円 
割 引 率 –3.03 % 

信用データ

空 売 り / 公 募 数 8.65 %(価格決定日) → 19.12 %(受渡日前日) 
月平均出来高(発表時) 96,000 株 
信用残/月平均出来高 0.73 倍 
公募数/月平均出来高 80.01 倍 
買い板 25万千株 程度 
売り板 34万6千株 程度 
一般信用売り取扱 カブドットコム証券→長期売建有り 
SBI証券→無し 

出所:日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。

各種指標など

業 績 ○19年3月期会社予想(数値は前期比) 
売上高:0.3%増 営業利益:2.9%増 
経常利益:2.9%増 純利益:43.2%増 
1Q決算時点での進捗度は売上高が24%、利益が21~24%程度。
自 己 資 本 比 率 30.7 % 
(経営レバレッジ:2.78 )
予想PSR(会社予想) 0.41 倍 
予想PER(会社予想) 9.38 倍 
実 績 P B R 0.77 倍 
R O E 8.2 % 
予 想 配 当 30 円 
配 当 利 回 り 3.23 % 
配 当 性 向 25.4 % 
同業他社との比較 PER:割安か PBR:割安か 

出所:決算短信等のデータを元に作成

スポンサーリンク

コメント

※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。

発表日時点
  • 株主優待:クオカード(3月権利:500株以上保有が対象。額面は保有株数、保有年数に応じる。)
  • コメント
    ○銘柄・POについて:大同メタル工業は軸受け製造で最大手の企業です。
    増資の目的は設備投資に関わる資金調達となっているので、一応ポジティブな増資ではあるのですが・・・自己資本に対する有利子負債比率が100%を超えており、財務があまり良くない印象です。それもあってか、今回は増資による資金調達に踏み切ったものと思われます。

    ○業績・指標:近年の業績は減益傾向でしたが、前期は2割近くの増収増益を達成。ただ、今期は売上・利益ともに微増の見通しとなっています。(純利益のみ、助成金の受取が関係して大幅増益となるようです。)
    指標面では同業他社と比較してPERが割安、PBRが平均並み。

    ○見通し:増資による希薄化比率は19.4%。月の平均出来高が9.6万株程度となっており、POの規模に比べると流動性にやや難があります。貸借銘柄なので、値決めまでに流動性が改善することを期待したいです。
    株価は5月の決算発表後に1,458円の高値を付けた後に調整が続いており、現在は1,100円台に位置。アメリカとの貿易摩擦の影響を受けやすいセクターでもあり、積極的な買いが入らない感じでしょうか。希薄化を考慮した株価は944円程度となっており、当面はこの水準まで調整するかどうかが目安となりそうです。

価格決定日時点
  • コメント
    ○株価動向:発表日以降、株価は18.2%下落。公募価格は年初来安値を下回る水準。
    ○信用状況:空売りは多少入っているようです。

    ○見通し:発表以降の株価下落率は希薄化比率に近づいており、今日は年初来安値を更新しました。この2年のチャートを見るとおおむね920円付近が支持線となっており、900円を下回ったのは昨年4月の1週間程度しかありません。PO発表後は流動性も改善しており、公募価格を大きく割れる可能性は低いと見ています。
    直近では日経平均が7連騰と地合いが改善しつつあるので、明日以降は下げすぎによるリバウンドを期待したいところです。

実施結果

始 値 922 円 ( – 6 円 )
高 値 924 円 ( – 4 円 )
安 値 900 円 ( – 28 円 )
終 値 909 円 ( – 19 円 )
寄付出来高 2,026,000 株
寄付出来高/公募数 26.30 %
1日の出来高 3,892,000 株
  • コメント:○前日比12円安で寄り付き、10時ぐらいまでは売りに押されて900円まで下落。その後は徐々に買い戻されましたが、大引けにかけては再び下げる形となりました。結局909円で引けています。

    ○昨日まではなんとか持ちこたえていましたが、受渡日は1日を通して弱く、終日公募割れとなってしまいました。おおむねTOPIXに連動した値動きとなっていたため、目立った買いが入らなかったようです。
    今週は災害が立て続けに起きた事に加え、日米貿易摩擦への懸念が急速に高まったことで自動車関連株が弱い値動きとなりました。当面は上がる材料が無さそうなのが辛いところですね・・・

スポンサーリンク
関連記事(一部広告あり)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする