- 18年6月8日、梅の花(7604)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
- 18年6月18日、 公募価格が決定されました。
[梅の花]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド | 梅の花(7604) |
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上 場 先 | 東証2部 |
信 用 貸 借 区 分 | 信用 |
業 種 | 小売業 |
事 業 内 容 | 和食店「梅の花」「すし半」などの外食事業と、「古市庵(巻き寿司・いなり等)」「梅の花(和惣菜・お弁当)」のテイクアウト事業が主力。 |
POデータ
発 表 日 | 2018年6月8日 |
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公募・売出株数 | 公募(新株発行):570,000 株 公募(自己株処分):430,000 株 (OA:150,000 株) |
吸収金額(発表日時点) | 34.18 億 程度 |
価 格 決 定 日 | 6月18日~6月20日 |
受 渡 日 | 6月26日~6月28日 |
PO実施の目的 | 外食事業、テイクアウト事業の新規出店、既存店の改装・改築への設備投資資金、及び新セントラルキッチン(京都セントラルキッチン)建設の一部資金へ充当、並びに借入金返済を目的とする。 |
引受会社(主幹事) | みずほ証券(900,000株) |
引受会社(幹事) | 野村證券(100,000株) |
株価・公募価格など
発 表 日 終 値 | 2,972 円 |
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価 格 決 定 日 終 値 | 2,924 円 |
公 募 価 格 | 2,821 円 |
割 引 率 | –3.52 % |
信用データ
空 売 り / 公 募 数 | – %(価格決定日) → – %(受渡日前日) |
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月平均出来高(発表時) | 2,700 株 |
信用残/月平均出来高 | 3.56 倍 |
公募数/月平均出来高 | 425.93 倍 |
買い板 | 1万3千株 程度 |
売り板 | 6千株 程度 |
一般信用売り取扱 | カブドットコム証券→無し SBI証券→無し |
出所:日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
業 績 | ○18年9月期会社予想(数値は前期比) 売上高:4.2%増 営業利益:30.7%増 経常利益:2.2%増 純利益:黒転 2Q決算時点での進捗度は売上高が52%、利益が133~207%程度。 ※例年、上半期に利益が偏重する構造のようです。 |
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自 己 資 本 比 率 | 19.6 % (経営レバレッジ:5.09 ) |
予想PSR(会社予想) | 0.71 倍 |
予想PER(会社予想) | 159.08 倍 |
実 績 P B R | 3.86 倍 |
R O E | 2.4 % |
予 想 配 当 | 5 円 |
配 当 利 回 り | 0.18 % |
配 当 性 向 | 24.1 % |
同業他社との比較 | PER:割高か PBR:割安か |
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 株主優待(9月、3月権利)
○20%割引の株主優待証1枚(100株以上保有)
○株主優待券(200株以上保有:額面は保有株数に応じる)
- コメント
○銘柄・POについて:梅の花は主に和食店を展開する企業です。
年商300億近くありますが、経常利益は2.5億前後というところ。東証1部へ行くには心許なく、もう少し稼げる体質になってからという感じでしょうか。
財務面を見ると、自己資本比率が2割を切っていて有利子負債も多めです。更なる事業拡大のために、増資に踏み切ったものと思われます。○業績・指標:前期は店舗閉店に伴う特損が発生し、純損益が赤字転落。ただ、今期は増収増益を見込み、純損益も黒字転換の見通しとなっています。
指標面ではPERがかなり割高です・・・外食系はどこもPERが高い傾向ですが、さすがに167倍は高すぎますね。株主優待が充実しており、優待目当ての買いで支えられている面もあると思います。○見通し:希薄化比率は15.4%程度。月の平均出来高は3千株もなく、過疎っている感じです・・・この状態で100万株の公募をぶつけるのはかなり厳しいような。また、一般を含めて信用売りの取り扱いがないので、空売りのカバーも期待できません。
ファンダ面でも特段魅力はなく、今回は見送る公算となりそうです。
※直近のチャートを見ると、3月の権利落ち日から上昇を続けています。中長期でも上昇トレンドが続いており、優待狙いで買うのも一考かとは思います。ただ無理して公募に申し込むよりは、13週線か26週線まで調整したところを狙って買った方が後々報われそうな気もします。
価格決定日時点
- コメント
○株価動向:発表日以降、株価は1.6%下落。公募価格は年初来の安値圏に位置。○見通し:株価はあまり調整せず、発表日終値と同水準に・・・一応、公募価格は年初来安値に近い水準ですが、割高な指標を考慮すると高リスク案件かなと思います。
優待狙いでも公募で買うより、受渡日を過ぎてからエントリーする方が無難そうです。
実施結果
始 値 | 2,859 円 ( + 38 円 ) |
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高 値 | 2,888 円 ( + 67 円 ) |
安 値 | 2,824 円 ( + 3 円 ) |
終 値 | 2,886 円 ( + 65 円 ) |
寄付出来高 | 5,100 株 |
寄付出来高/公募数 | 1.35 % |
1日の出来高 | 27,900 株 |
- コメント:○前日比43円高で寄り付き、その後はジリジリと上昇。高値引けに近い形で取引を終えています。
○今日が受渡日でしたが、1日の出来高は2.8万株となっており、PO数の3%弱しかない状態に・・・日付を勘違いしてたのかと思いましたが、開示を見ても受渡日は今日で間違いありませんでした。
考えられる原因として、主幹事のみずほ証券がシステム障害を起こしており、公募の売りが入ってこなかった可能性があります。国際紙パルプ商事のIPOでは注文を出せない状態となったようで、梅の花についても同様の現象となったかもしれません。障害が復旧すると売りが殺到する可能性があるため、明日以降の値動きに注意が必要そうです。