立会外分売[価格決定]：ベネフィットジャパン(3934)

• 17年11月14日、ベネフィットジャパン(3934)の立会外分売が発表されました。
• 17年12月1日、 分売価格が決定されました。

[ベネフィットジャパン]の詳細・分析

分売銘柄データ

発表日	2017年11月14日
銘　柄	ベネフィットジャパン
銘柄コード	3934
上場先	東証マザーズ
信用貸借区分	信用
業種	情報・通信
分売株数	200,000 株
吸収金額(発表日時点)	2.34 億程度
申込数量	上限 100 株
実施予定日	12月4日

株価・分売価格など

発表日終値	1,168 円
実施前日終値	1,039 円
発表日からの騰落率	–11.04 ％
実施2日前 からの騰落率	–4.77 ％
分売価格	1,013 円
割引率	–2.50 ％

信用データ

推定空売り数	– 株
空売り/分売数	– ％
月平均出来高	31,000 株
信用買残/平均出来高	6.28 倍
分売数/月平均出来高	6.45 倍

出所：日証金、東証発表などのデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。

各種指標など

会社予想PER(今期)	12.18 倍
実績PBR	2.21 倍
ROE	13.7 ％
予想配当	8 円
配当利回り	0.79 ％
配当性向	9.6 ％

出所：決算短信等のデータを元に作成

コメント

※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。

発表日時点

• 事業内容：MVNOサービス事業が主力。「オンリーモバイル」「オンリースマホ」のブランド名で事業を展開。ソフトバンク携帯の販売代理店事業も手がける。
• 業績：
  ○18年3月期会社予想(数値は前期比)
  売上高：16.2％増　営業利益：11.1％増　経常利益：10.8％増　純利益：6.9％増
  2Q決算時点での進捗度は売上高が53％、利益が44～48％程度。

• 指標：同業他社と比較して割安か。
• 自己資本比率：75.8％　(経営レバレッジ：1.32)
• 株主優待：無し

• 板：買いが2万1千株程度、売りが1万8千株程度。

• 一般信用売り取扱：カブドットコム→無し　SBI→HYPER空売り有り
• 分売実施の目的：東証1部への市場変更申請を行う準備を進めるにあたり、形式基準充足を図るともに株式分布状況の改善および流動性向上を図ることを目的として行う。

• コメント：○昨年3月にマザーズ市場へ上場しています。
  東証1部への市場変更にあたっては、株主数・流通株式比率などの要件を満たしていないようです。株主数は今回の分売でクリアできそうですが、流通株式比率はなんとかクリアできるかどうかという感じのようです。

  ○業績は順調に伸びており、経常利益は3期連続2桁増益の見込みです。ROEも10％以上でグロース株に位置付けられますが、PERが15倍を切る水準となっており、割安感はあります。
  ただ、中間決算での進捗状況が思ったほど良くないのは気がかりです。

  ○月平均出来高に比べて、信用買い残・分売数はやや多めといった感じです。利益は前日の信用売り次第という感じでしょうか。
  株価も決算発表に向けて加熱していた感があるので、一旦調整してくれる事を期待したいです。

実施前日時点

• コメント：発表日以降、株価が11％下げたところで分売実施となります。
  分売と同時に発表された中間決算が嫌気されたようで、一時1,000円を切る水準まで株価が下落しましたが、その後はやや持ち直しています。
  分売価格は26週線付近となっており、反発を期待できそうな感じではあります。
  通常であれば、株価が調整済みで分売数も多くない事からそこそこの利益が期待できそうなのですが・・・直近の分売の成績が著しく悪いため、警戒して寄り付きで処分する人が増えそうなので、その点は注意が必要そうです。
  26週線よりやや下の1,000円辺りが下値のメドになりそうでしょうか？1,000円を切るようだと買い戻しも入りやすそうですが。

実施結果

始　値	1,060 円 ( + 47 円 )
高　値	1,125 円 ( + 112 円 )
安　値	1,046 円 ( + 33 円 )
終　値	1,087 円 ( + 74 円 )
寄付出来高	103,300 株
寄付出来高/分売数	51.65 ％
1日の出来高	387,000 株

• コメント：寄り付きは前日比22円高でスタートし、10時を過ぎると1,125円まで一気に急騰。その後は1,080～1,110円のレンジで動き、結局1,087円で大引けとなっています。
  信用売りに加えて実需買いも多かったようで、好成績の分売となりました。
  指標面も割安な状態が続いているので、1部昇格までは堅調な値動きが期待できそうです。