- 17年9月11日、サニックス(4651)の立会外分売が発表されました。
- 17年9月19日、 分売価格が決定されました。
[サニックス]の詳細・分析
分売銘柄データ
発表日 |
2017年9月11日 |
銘 柄 |
サニックス(継続企業注記) |
銘柄コード |
4651 |
上場先 |
東証1部、福証 |
信用貸借区分 |
貸借(注意喚起、増担保規制中) |
業種 |
サービス業 |
分売株数 |
1,300,000 株 |
吸収金額(発表日時点) |
4.30 億程度 |
申込数量 |
上限 10,000 株 |
実施予定日 |
9月20日 |
株価・分売価格など
発表日終値 |
331 円 |
実施前日終値 |
297 円 |
発表日からの騰落率 |
–10.27 % |
実施2日前
からの騰落率 |
–1.00 % |
分売価格 |
290 円 |
割引率 |
–2.36 % |
信用データ
発表日貸株残 |
1,227,000 株 |
実施前日貸株残 |
933,600 株 |
推定空売り数 |
–293,400 株 |
空売り/分売数 |
–22.57 % |
発表前週信用買い残 |
1,483,000 株 |
月平均出来高(発表時) |
1,550,000 株 |
信用残/月平均出来高 |
0.96 倍 |
各種指標など
会社予想PER(今期) |
16.94 倍 |
実績PBR |
4.57 倍 |
ROE |
26.7 % |
予想配当 |
0 円 |
配当利回り |
0 % |
配当性向 |
0 % |
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 事業内容:ソーラーエンジニアリング事業(太陽光発電)が主力。シロアリ駆除などのサニテーション事業も手がける。九州が地盤。
- 業績:
○18年3月期会社予想(数値は前期比)
売上高:6.4%減 営業利益:16.7%増 経常利益:20.2%増 純利益:94.7%増
1Q決算時点での進捗度は売上高が25%、利益が25~32%程度。
※中間決算は赤字予想となっています・・・
- 指標:同業他社と比較して割高か。
- 自己資本比率:10.7% (経営レバレッジ:9.85)
- 株主優待:無し
- 板:買いが66万3千株程度、売りが47万8千株程度。
- 半年間のチャート:株価は4月まで200円前後で推移していましたが、前期決算が黒字転換した事を受けて、5月から株価が上昇基調へ。6月までは225円前後での値動きとなりました。
7月になると、国内各地で猛毒のヒアリが発見された事を受けて株価が急上昇。その後も上昇基調は続き、9月5日に年初来高値388円を記録。現在はやや調整していますが、引き続き高値圏に位置しています。
- 一般信用売り取扱:カブドットコム→無し SBI→HYPER空売り有り
- 分売実施の目的:株式の分布状況改善および流動性向上を図るため
- コメント:○シロアリ駆除で有名なサニックスの分売です。
1月に創業者の前社長が死去され、現社長が創業者の保有株を相続していますが、9月1日にザラ場で170万株を処分しています。
今回の分売も、現社長からの売出の可能性があります。
○かつてはシロアリ駆除などのサニテーション事業が主力でしたが、自然エネルギー発電の固定価格買取制度(FIT)導入に伴い、太陽光発電の関連事業を急拡大。
一時は拡大路線が成功し、14年3月期までは業績が順調に伸びていました。
しかし、太陽光発電のバブル崩壊に伴い、急速に業績が悪化。大規模リストラなどの費用が発生し、15年度、16年度と巨額損失を出してしまいました。
前期でようやく黒字転換し、現在も経営再建を進めているようです。
○同業他社より割高なことに加え、経営再建中という事もあって自己資本比率が非常に低いです。継続企業注記も付いているため、中長期で持つのは無理そうです。
なお、今年話題になったヒアリ関連の材料株でもあり、関係した報道が出ると株価上昇の傾向があります。低位株という事もあって、仕手筋から狙われやすい銘柄ですね・・・
○売出が130万株とかなり多いですが、普段の出来高も多いので捌くのには支障がなさそうです。低位なので、100株あたりの利益は限られそうですが・・・
ただ、既に売り長の状態となっていることに加え、サニックスは逆日歩が付きやすい銘柄です。実施日までどの程度空売りが積み上がるかも判断材料となるでしょうか。
実施前日時点
- コメント:○発表日以降、株価が10%下げたところで分売実施となります。
株価だけ見ると結構下げているのですが、空売りの返済買いも一定数あったようで、貸株残は発表日より減っています。なので、明日の買い戻しがどれだけあるかは微妙なところです。
低位株ということで一定の買い需要もあることを考えると、割れても限定的と見ています。
ただ、無理するようなファンダでもないので、朝の買い気配を見てからの判断とした方が無難そうです。
実施結果
始 値 |
299 円 ( + 9 円 ) |
高 値 |
300 円 ( + 10 円 ) |
安 値 |
287 円 ( – 3 円 ) |
終 値 |
290 円 ( ± 0 円 ) |
寄付出来高 |
401,100 株 |
寄付出来高/分売数 |
30.85 % |
1日の出来高 |
1,975,600 株 |
- コメント:寄り付きこそ前日比プラスで始まった物の、その後はじり安の展開に・・・
結局寄り天井のほぼ安値引けとなりました。
昼頃にヒアリ発見のニュースが出ましたが、それほど大きく扱われなかった事もあり、相場への影響はなかったようです。