PO[価格決定]:日本郵政(6178)

  • 17年9月11日、 日本郵政(6178)の売出(PO)が発表されました。
  • 17年9月25日、 売出価格が決定されました。

[日本郵政]の詳細・分析

銘柄データ

発 表 日 2017年9月11日 
銘 柄 日本郵政 
銘 柄 コ ー ド 6178 
上 場 先 東証1部 
信 用 貸 借 区 分 貸借(→9/25より売り禁) 
業 種 サービス業 
公募・売出株数 国内売出:731,150,100 株 
海外売出:198,019,800 株 
(OA:60,929,200 株) 
吸収金額(発表日時点) 国内:1兆463億 程度 
海外:2,615億 程度 
価 格 決 定 日 9月25日 
受 渡 日 9月29日 

株価・分売価格など

発 表 日 終 値 1,321 円 
価 格 決 定 日 終 値 1,349 円 
公 募 価 格 1,322 円 
割 引 率 –2.00 % 

信用データ

発 表 日 貸 株 残 6,885,700 株 
受 渡 日 前 日 貸 株 残 16,994,100 株 
推 定 空 売 り 数 10,108,400 株 
空 売 り / 公 募 数 1.28 % 
発表前週信用買い残 1,022,700 株 
月平均出来高(発表時) 3,859,000 株 
信用残/月平均出来高 0.27 倍 

各種指標など

予想PER(会社予想) 13.60 倍 
実 績 P B R 0.40 倍 
R O E 2.9 % 
予 想 配 当 50 円 
配 当 利 回 り 3.78 % 
配 当 性 向 51.5 % 
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コメント

※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。

発表日時点
  • 引受会社:
    ○主幹事:大和証券、野村證券、ゴールドマン・サックス証券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券
    ○幹事:SMBC日興証券、SBI証券など、国内主要証券会社多数
  • 事業内容:日本郵政グループの持ち株会社。傘下に日本郵便・ゆうちょ銀行・かんぽ生命の3社を抱える。
  • 業績:
    ○18年3月期会社予想(数値は前期比)
    経常収益:6.5%減 経常利益:1.9%減 純利益:黒字転換
    1Q決算時点での進捗度は経常収益が26%、利益が26%~28%程度。
  • 指標:大手物流会社と比較すると割安、金融系会社と比較するとやや割高か。
  • 自己資本比率:4.6% (経営レバレッジ:21.46)
  • 株主優待:無し
  • 板:売り、買いともに130万株程度。
  • 半年間のチャート:昨年12月から続いた下落基調は、4月下旬に1,278円まで下落した後で反発へ。7月に一旦1,430円付近まで戻すも、その後は再度下落基調へ。
    9月に入って株式売出の観測報道が出るようになり、9月5日に年初来安値1,272円を記録。
    ただ、その後で日経平均銘柄採用の発表されたことに伴い、若干株価を戻して現在に至ります。
  • 一般信用売り取扱:カブドットコム→長期売建有り SBI→HYPER空売り無し
  • PO実施の目的:郵政民営化法に基づき、政府保有の株式を早期に処分するため。
    また、東日本大震災からの復興のための施策を実施するために必要な財源の確保に関する特別措置法に基づき、株式売却収入を復興財源に充てるため。
  • コメント1:
    ○今月に入って株式売出の観測報道が出ていましたが、正式に発表となりました。
    吸収金額は国内だけで約1兆程度と、文句なしで今年最大規模のPOとなります。
    特設サイトが出来たりテレビCMも打ち出すなど、気合いの入れようが凄いですね・・・
    http://www.jp-second.com/pc/
    ○近年の業績は下り坂傾向。特に前期は豪州の物流子会社(トール社)で巨額減損を出した事が響き、上場後初の赤字となりました。
    今期は黒字回復を見込んでいますが、成長性に欠ける状態は変わっていないようです。中長期保有銘柄としての魅力はあまり感じられません。
    ただ、配当性向が50%以上と高めなので、高配当株としての魅力はありそうです。
  • コメント2:
    ○仮条件がまだ把握できていないのですが、日経の記事によれば「数%割引」とあることから、ルネサスのような大幅ディスカウントは期待できないようです・・・
    https://www.nikkei.com/article/DGXLASFS11H2P_R10C17A9000000/
    ○先週末の時点で日証金から注意喚起が出ています。
    価格決定までに売り禁となった場合はしんどい展開になる可能性も・・・
    ただ、以下の要素があるため、受渡日の売りをある程度カバーできる可能性がありそうです。
    ※日本郵政の権利月は9月と3月のため、受渡日が9月29日となった場合は配当権利も付く事に。
    ※日経平均銘柄に10月から採用される事に伴い、インデックス系ファンドが9月末で買いを入れる事になるようです。9月29日が受渡日になればファンドの組み入れ日と合致し、当日に一定の買い需要が発生?
    https://zuuonline.com/archives/171900
    上記のように、色々な思惑が絡んで興味深いPOとなりそうなので、注目したいと思います。
  • 9/22追記:残念ながら、日証金より売り禁の発表が出てしまいました・・・
    週明け9月25日から規制となり、値決め以降のヘッジ売りはほぼ不可能となりました。
    https://jp.reuters.com/article/japan-post-idJPKCN1BW1HN
    今日の売り禁発表が需要動向にどう影響するか気になりますが、昨日の時点でBBは順調に積み上がっているようで、仮条件は当初の2~4%から変更されないようです。
    ただ、このままだと受渡日はかなりきつい展開になる可能性もあります。
    ルネサスのPOのように大幅値引きが見込めないと先の展開が見えづらく、かなり悩ましい判断を迫られそうです・・・
価格決定日時点
  • コメント:○発表日以降、株価が2%程度上昇したところで値決めとなりました。
    機関投資家を中心に需要は結構あったようで、値引きも上限の2%で決まっています。
    https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-09-25/OWTR446S972T01
    ○売り禁&権利取り最終日ということで明日26日はそれほど下がらないのではないかと思いますが、27日以降どうなるかが気になるところです。
    (安定操作が行われるようなら、27日までは公募割れしないと思いますが)
    28日までに公募割れしているようだと、受渡日は厳しい展開を覚悟しておく必要がありそうです。
  • 9/28追記:○明日が受渡日となりました。
    昨日までは比較的堅調でしたが、今日の後場から急落・・・結局、公募価格付近まで売り込まれてしまいました。
    ○現在も売り禁の状態ですが、新規貸株数は約700万株増えていました。
    ただ、空売りの買い戻しだけでは寄り付きの売りを支えきれるとは思えず、実需買いに期待するしかなさそうです。
    配当分を差し引いた1,300円辺りで寄り付けば御の字かと思いますが、果たしてどうなるでしょうか。

実施結果

始 値 1,309 円 ( – 13 円 )
高 値 1,329 円 ( + 7 円 )
安 値 1,299 円 ( – 23 円 )
終 値 1,329 円 ( + 7 円 )
寄付出来高 29,409,700 株
寄付出来高/分売数 3.71 %
1日の出来高 211,385,800 株
  • コメント:○寄り付きは結局公募価格を若干割れる形となりました。
    直後に公募価格まで買い戻された後1,300円まで下げましたが、そこからは比較的底堅い展開に。
    後場に入ると、引けのインデックス買いに期待が集まったのか徐々に戻す展開となります。引け間際に公募価格まで回復し、大引けでは一気に買われて公募価格を上回り、今日の取引を終えました。
    ○安値でも1,300円付近で踏み止まりましたし、引けのインデックス買いもあって、1日で公募価格を奪還しました。(大引けの取引だけで8千万株の出来高があったようです・・・)
    ただ、長期保有派の人も多い銘柄とはいえ、まだまだ公募の売りは出そうなので、当面は上値が重いのではないかと思います。

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