- 17年6月19日、 ジャパン・ホテル・リート投資法人 (8985)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
- 17年6月28日、公募価格が決定しました。
[ ジャパン・ホテル・リート投資法人]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 | ジャパン・ホテル・リート投資法人 | 発表日 | 2017年6月19日 |
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銘柄コード | 8985 | 公募・売出株数 | 公募: 236,000 口 (OA: 12,940 口) |
上場先 | 東証 | 吸収金額 (発表日時点) |
202.14 億程度 |
信用貸借区分 | 貸借 | 価格決定日 | 6月28日 |
業種 | REIT | 受渡日 | 7月6日 |
株価・分売価格など
発表日終値 | 81,200 円 | 公募価格 | 77,518 円 |
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価格決定日終値 | 79,100 円 | 割引率 | -2.00 % |
信用データ
発表日貸株残 | 940 口 | 推定空売り数 | 8,031 株 |
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受渡日前日 貸株残 |
8,971 株 | 空売り/公募数 | 3.23 % |
各種指標など
NAV倍率 | 1.11 倍 | 予想分配金 (年間) |
3,540 円 |
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NOI利回り | 6.66 % | 分配金利回り | 4.36 % |
コメント
※下記に記載している評価などは、私の主観によるものが多く含まれています。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 引受会社:SMBC日興証券、大和証券、みずほ証券、ゴールドマン・サックス証券、野村證券
- 主要スポンサー:Rockrise Sdn Bhd(シンガポール系)
- 投資先:ホテルに特化して投資。国内及び訪日外国人のレジャー客需要が期待出来る地域で競争力を持つホテルを主な投資対象としている。
- 格付け: A+(JCR、R&I)
- 決算月:12月
- 指標:NOI利回りはREITの中でもトップクラス。NAV倍率は平均よりやや下か。
- 株主優待:10口以上保有で宿泊割引券5枚及びレストラン割引券5枚(6月権利)
- 出来高:1ヶ月平均で1万口程度。
- 板:買いが4千口、売りが6千口程度。
- 半年間のチャート:昨年12月に82,200円を付けてから下落基調へ。4月に72,200円の安値を付けた後は反転し、半年前の水準まで戻している。
- 一般信用売り取扱:カブドットコム→長期売建有り SBI→5日売建有り
- PO実施の目的:「ヒルトン成田」、「インターナショルガーデンホテル成田」及び 「ホテル日航奈良」の取得資金一部に充当。
- コメント:約1年ぶりのPOとなります。
格付けがA+なのが微妙なところですが、貸借銘柄である事から受渡日の下げをある程度カバーできるのではないかと思います。
(最近は相場が堅調なためか、日銀のETFやREIT買い入れも減る傾向にあり、買い入れがあまり期待できないということもあります)
なお、6月優待付きの銘柄ですが、受け渡しが7月以降となります。そのため、このPOでは優待を得られないことに注意が必要です。
また、価格がここ半年の高値に近づきつつあるので、値決めまでにもう少し下がって欲しい感じでしょうか。ちょうど価格決定日が権利落ち日にあたるようなので、その辺で上手く調整してくれればと思います。
- ※6/28追記:発表日以降、株価が2.5%程度下げた所で値決めとなりました。
公募価格がちょうど75日平均線付近にあたるので、公募価格付近で踏み止まれるかが一つの目安になりそうです。
ただ、制度の売りがあまり入ってないのと、REIT市況が下げ基調なのが気になります・・・
実施結果
始値 | 78,500 円 ( +982 円 ) |
寄付出来高 | 22,226 株 |
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高値 | 78,500 円 ( +982 円 ) |
寄付出来高/ 公募数 |
8.93 % |
安値 | 78,000 円 ( +482 円 ) |
1日の出来高 | 52,614 株 |
終値 | 78,100 円 ( +582 円 ) |
- コメント:寄り付きは昨日より100円高い値でスタート。
前場は78,100円~78,500円の狭いレンジでの値動きとなりました。
後場は78,400円から緩やかに下げる展開となりました。
78,000円の安値を付けた後に少し買い戻しが入りましたが、結局78,100円で大引けとなりました。
寄り付きこそ実需の買いが入って始値を支える形となりましたが、その後はあまり買いも入らず、ジリ下げの展開となっています。
今日の出来高は公募数の4分の1程度なので、1回転したあたりから反発を期待したい所です。
が、REIT指数が年初来安値圏にあるので、当面は厳しい状態が続くかもしれませんね。