PO[発表]:石塚硝子(5204)

  • 19年2月4日、 石塚硝子(5204)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
  • 19年2月13日、 公募価格が決定されました。

[石塚硝子]の詳細・分析

銘柄データ

銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド 石塚硝子(5204) 
上 場 先 東証1部 
信 用 貸 借 区 分 貸借(2/6より売り禁) 
業 種 ガラス・土石製品 
事 業 内 容 1819年創業で、ガラス製造が祖業。現在はガラスびん・ガラス食器・紙容器・プラスチック容器などの製造販売が主力。

POデータ

発 表 日 2019年2月4日 
公募・売出株数 公募(新株発行):500,000 株 
公募(自己株処分):100,000 株 
(OA:90,000 株) 
吸収金額(発表日時点) 13.53 億 程度 
価 格 決 定 日 2月13日~2月18日 
受 渡 日 2月21日~2月26日 
PO実施の目的 子会社の工場におけるPETボトル用プリフォーム成型設備の新ライン導入に伴う工場増築等に係る設備投資資金に、残額が生じた場合には生産能力増強による売上高増加に伴い発生する原材料仕入等に係る増加運転資金の一部に充当する予定。
引受会社(主幹事) SMBC日興証券(540,000株)
引受会社(幹事) みずほ証券(60,000株)

株価・公募価格など

発 表 日 終 値 1,961 円 
仮 条 件 – 3.0 % ~ – 5.0 % 
価 格 決 定 日 終 値 1,759 円 
公 募 価 格 1,706 円 
割 引 率 –3.01 % 

信用データ

空 売 り / 公 募 数 4.16 %(価格決定日) → 22.12 %(受渡日前日) 
月平均出来高(発表時) 6,000 株 
信用残/月平均出来高 8.02 倍 
公募数/月平均出来高 109.52 倍 
買い板 6万9千株 程度 
売り板 3万2千株 程度 
一般信用売り取扱 カブドットコム証券→長期売建有り 
SBI証券→無し 

出所:日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。

各種指標など

業 績 ○19年3月期会社予想(数値は前期比) 
売上高:1.5%増 営業利益:10.9%減 
経常利益:5.0%減 純利益:16.1%減
3Q決算時点での進捗度は売上高が77%、利益が96~110%程度。
※例年3Qまでに利益の大半を稼ぐ構造のようです。
自 己 資 本 比 率 30.8 % 
(経営レバレッジ:3.25 )
予想PSR(会社予想) 0.10 倍 
予想PER(会社予想) 5.10 倍 
実 績 P B R 0.30 倍 
R O E 5.9 % 
予 想 配 当 65 円(うち20円は記念配当) 
配 当 利 回 り 3.81 % 
配 当 性 向 16.2 % 
同業他社との比較 PER:かなり割安か PBR:割安か 

出所:決算短信等のデータを元に作成

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コメント

※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。

発表日時点
  • 株主優待:1,000円相当のクオカード(3月20日権利)
    ※3年以上保有の場合は、自社グループ製品かカタログギフトを追加で贈呈。
  • コメント
    ○銘柄・POについて:石塚硝子はガラス瓶製造の大手です。1819年創業の歴史ある企業で、愛知に本社を置いています。
    今回はプリフォーム(ペットボトルを膨らませる前の中間製品)の製造ラインを追加するために増資が行われます。
    なお、公募増資と同時に株主優待の拡充と記念配当の実施が発表されています。

    ○業績・指標:近年の業績は伸び悩み傾向。前期は純利益を除いて減益、今期も減益の見通しです。
    指標面では同業他社と比較して割安のようです。特にPERは5倍台となっており、同業の日本山村硝子がPER22倍なのを考えるとかなり割安感があります。ファンダ面はあまり良くないですが、配当バリュー株として一定の評価を得られそうでしょうか。

    ○見通し
    ・需給動向:PO総数は60万株、希薄化比率は19.7%。月の平均出来高は6千株しかなく、普段は過疎株状態。貸借銘柄なので流動性改善に期待したいところでしたが、2月5日に売り禁となりました。早々に売り禁となったPOは分が悪く、成績は株価の調整具合に左右されそうです。

    ・株価動向:昨年1月までは上昇基調で3,390円の高値を付けましたが、そこからトレンドが下落基調に変わってしまい、1年を通して株価が沈んだ感じでした。昨年末に1,771円まで下げてからやや戻していますが、現在はここ2年での安値圏に位置しています。
    希薄化を考慮した株価は1,574円となっているため、1,600円付近で値決めとなってくれれば期待が持てそうでしょうか。

価格決定日時点
  • コメント
    ○株価動向:発表日以降、株価は10.3%下落。公募価格は年初来安値とほぼ同水準。
    ○信用状況:制度の信用売りはあまり入っていません。ただ、一般売りは30万株程度入っているようです。

    ○見通し:株価はそこそこ調整が進みました。公募価格はここ2年での安値圏に位置。早々に売り禁となったため制度売りは入っていませんが、一般売りの方はそこそこ入っているようです。地合いが悪化しない限り、派手な公募割れの可能性は低そうでしょうか。ただ、中長期でのトレンドは引き続き下落基調です。短期でのリバウンドは期待できそうですが、底を打ったかどうかはまだ微妙な所ですね。

実施結果

始 値 1,758 円 ( + 52 円 )
高 値 1,764 円 ( + 58 円 )
安 値 1,736 円 ( + 30 円 )
終 値 1,747 円 ( + 41 円 )
寄付出来高 163,700 株
寄付出来高/公募数 23.72 %
1日の出来高 351,500 株
  • コメント
    ○前日比21円高で寄り付き、直後に1,764円まで上昇した後は急落し、1,736円まで下落。10時半までは上下に振れる展開が続きましたが、その後は徐々に買い戻されていきました。結局1,747円で引けています。

    ○売り禁で受渡日が心配されましたが、終日公募価格を上回って取引を終えました。寄り付きで処分しても3%の利益は確保でき、健闘した形となりました。

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