- 18年6月1日、 スマートバリュー(9417)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
- 18年6月11日、 公募価格が決定されました。
[スマートバリュー]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド | スマートバリュー(9417) |
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上 場 先 | JASDAQスタンダード(6/22より東証2部へ市場変更) |
信 用 貸 借 区 分 | 信用 |
業 種 | 情報・通信 |
事 業 内 容 | クラウドソリューション事業と大阪でのドコモショップ運営事業が主力。 |
POデータ
発 表 日 | 2018年6月1日 |
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公募・売出株数 | 公募:500,000 株 売出:223,000 株 (OA:108,400 株) |
吸収金額(発表日時点) | 17.02 億 程度 |
価 格 決 定 日 | 6月11日~6月13日 |
受 渡 日 | 6月22日 |
PO実施の目的 | 公募増資:下記の用途に充当予定。 ・クラウドソリューション事業及びモバイル事業の既存サービスへの投資 ・新サービス及び新領域への設備投資及びソフトウェア開発への投資。 ・今後の事業拡大に伴う働く環境の整備、成長に必要不可欠なエンジニア等の育成 ・管理機能の強化及び業務効率化を目的とした基幹システムの導入、機能追加・改修 売出:株式の株式分布状況の改善及び流動性の向上を図るため。 |
引受会社(主幹事) | 大和証券(658,000株) |
引受会社(幹事) | SMBC日興証券(50,600株) 岩井コスモ証券(7,200株) エース証券(7,200株) |
株価・公募価格など
発 表 日 終 値 | 2,047 円 |
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仮 条 件 | – 4.0 % ~ – 6.0 % |
価 格 決 定 日 終 値 | 2,576 円 |
公 募 価 格 | 2,472 円 |
割 引 率 | –4.04 % |
信用データ
空 売 り / 公 募 数 | – %(価格決定日) → – %(受渡日前日) |
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月平均出来高(発表時) | 65,000 株 |
信用残/月平均出来高 | 3.47 倍 |
公募数/月平均出来高 | 12.73 倍 |
買い板 | 4万株 程度 |
売り板 | 5万1千株 程度 |
一般信用売り取扱 | カブドットコム証券→無し SBI証券→HYPER空売り有り |
出所:日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
業 績 | ○18年6月期会社予想(数値は前期比) 売上高:11.6%増 営業利益:34.1%増 経常利益:34.5%増 純利益:78.0%増 3Q決算時点での進捗度は売上高が74%、利益が102~105%程度。 ※第4四半期で事業再編に伴う減損処理を行う予定のようです。 |
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自 己 資 本 比 率 | 60.7 % (経営レバレッジ:1.65 ) |
予想PSR(会社予想) | 1.74 倍 |
予想PER(会社予想) | 38.23 倍 |
実 績 P B R | 5.87 倍 |
R O E | 15.3 % |
予 想 配 当 | 10 円 |
配 当 利 回 り | 0.40 % |
配 当 性 向 | 13.6 % |
同業他社との比較 | PER:かなり割高か PBR:かなり割高か |
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 株主優待:なし
- コメント
○銘柄・POについて:昨年6月に分売を行っていますが、今回は増資と売出が行われます。東証2部への市場変更、1:2の株式分割、記念増配も同時に発表されています。
東証1部へ直接行くには時価総額と株主数が不足しているため、まずは2部を経てからということになります。今回のPOで株主数の要件をクリアできれば、1年以内には昇格できそうでしょうか。○業績・指標:近年の業績は緩やかに伸びている感じでしたが、今期は2桁増収増益の見通し。なお、今期の純利益はデータセンター施設の売却による特別利益が含まれています。また、3Qでの利益進捗度は100%を超えていますが、4Qで事業再編による特損が生じるようなので注意が必要です。
指標面では同業他社に比べてかなり割高のようです・・・業績に加えて、時流に乗ったテーマ株ということも影響しているでしょうか。○見通し:増資による希薄化比率は13.4%、売出を含めたPO総数は72.3万株、発行株ベースで18.4%程度です。非貸借銘柄ですが、月の平均出来高は6.5万株程度有り、期間中に流動性が改善すれば何とか捌けるのではないかと見ています。
ただ、市場変更や株式分割なども発表されているため、週明けの株価は大幅上昇する可能性も考えられます。(PTSではすでに上昇しているので) 値決めまでに2,000円を切るぐらいまで調整すればいいのですが、株価が騰がったままの状態だと厳しくなるかもしれませんね。
価格決定日時点
- コメント
○株価動向:発表日以降、株価は25.8%上昇。公募価格は25日線よりかなり上に乖離。○見通し:発表翌日から株価は上昇し続け、先週には2,800円を超える日もありました。そこからやや下げたところでの値決めとなりましたが、チャートに大きな上髭が出だしていることから、株価は一旦ピークを付けてしまった感も・・・この状態で公募を申し込むのはかなりリスクがあります。ここからさらに上昇する可能性も無いわけではないですが、非貸借銘柄なので公募割れした時は痛手を喰らう気がします。今回は無難に見送りとなりそうです。
実施結果
始 値 | 2,462 円 ( – 10 円 ) |
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高 値 | 2,497 円 ( + 25 円 ) |
安 値 | 2,454 円 ( – 10 円 ) |
終 値 | 2,493 円 ( + 21 円 ) |
寄付出来高 | 20,700 株 |
寄付出来高/公募数 | 2.49 % |
1日の出来高 | 103,900 株 |
- コメント:○前日比38円安で寄り付き、その後は14時半頃まで2,460~2,480円での値動きが続きました。大引け間際になるとレンジを切りあげて2,500円付近まで上昇。結局2,493円で引けています。
○1日の大半は公募価格前後での値動きとなりましたが、高値引けに近い形で取引を終えています。2,450円ぐらいまでは買い板が揃っており、その辺で踏み止まるようなら近いうちの反発も期待できそうでしょうか。