- 18年11月8日、阪急阪神リート投資法人(8977)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
- 18年11月20日、 公募価格が決定されました。
[阪急阪神リート投資法人]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド | 阪急阪神リート投資法人(8977) |
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スポンサー | 阪急電鉄 |
投資先 | 主に商業用施設、オフィスビル及び複合施設へ投資。関西圏へ重点的に投資。 |
上 場 先 | 東証不動産 |
信 用 貸 借 区 分 | 信用 |
業 種 | REIT |
銘柄データ
発 表 日 | 2018年11月8日 |
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公募・売出株数 | 公募:54,000 口 (OA:2,700 口) |
吸収金額(発表日時点) | 81.42 億 程度 |
価 格 決 定 日 | 11月19日~11月21日 → 11月19日 |
受 渡 日 | 12月4日 |
PO実施の目的 | 新たな特定資産のうち「グランフロント大阪(うめきた広場・南館)」及び「グランフロント大阪(北館)」の取得資金等に充当する予定。 |
引受会社(主幹事) | 野村證券(18,630口) |
引受会社(幹事) | SMBC日興証券(15,120口) みずほ証券(9,720口) 大和証券(5,400口) 三菱UFJモルガン・スタンレー証券(5,130口) |
株価・公募価格など
発 表 日 終 値 | 143,600 円 |
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仮 条 件 | – 2.5 % ~ – 5.0 % |
価 格 決 定 日 終 値 | 143,900 円 |
公 募 価 格 | 137,377 円(予想分配金3,000円を控除) |
割 引 率 | – 2.50 % |
信用データ
空 売 り / 公 募 数 | – % |
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月平均出来高(発表時) | 1,400 株 |
信用残/月平均出来高 | 1.57 倍 |
公募数/月平均出来高 | 39.887 倍 |
買い板 | 1,500 株程度 |
売り板 | 1,100 株程度 |
一般信用売り取扱 | カブドットコム→長期売建有り SBI→HYPER空売り有り |
出所:日証金、東証発表などのデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
1口あたりNAV | 158,722 円 |
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N A V 倍 率 | 0.87 倍 |
N O I 利 回 り | 4.61 % |
L T V | 45.57 % |
決 算 月 | 5月、11月 |
格 付 け | AA- (JCR)、A+(R&I) |
予 想 分 配 金(年 間) | 6,240 円 |
分 配 金 利 回 り | 4.54 % |
他REITとの比較 | NAV倍率:上位 NOI利回り:下位 LTV:中位 分配金利回り:中位 |
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 株主優待:無し
- コメント
○銘柄:阪急阪神リートは阪急電鉄を母体とするリートです。3月までの銘柄名は阪急リートでしたが、4月から阪急阪神リートに変わっています。
前回は今年2月に増資を行っており、およそ9ヶ月ぶりのPOとなります。○指標:指標面ではNOI利回りを除いてまずまずといったところ。大手スポンサー系ということもあり、AA-の格付けを取得済み。高利回りより安心感を求めて投資するタイプのようです。
○見通し
・需給動向:増資による希薄化比率は8.9%程度。非貸借銘柄で一般信用の取り扱いはありません。前回は公募価格付近をうろつく状態でパッとしない成績でした。ただ、今回は決算月を跨ぐため、6千円前後のディスカウントが付きそうです。配当落ちを考慮しても大きな公募割れのリスクは低そうですが、受渡日で好成績を期待するのは難しいと見ています。・株価動向:株価は前回POの直後に12.69万まで下げた後、上昇トレンドが継続中。11月7日に年初来高値14.42万円を記録しています。200日線の13.75万まで調整すると、短期的なリバウンドも期待できそうでしょうか。
価格決定日時点
- コメント
○株価動向:発表日終値と株価はあまり変わらず。公募価格は200日線付近に位置。○見通し:公募価格はちょうど200日線付近の水準となり、配当控除分も含めて6,500円程度の値引きとなりました。6月以降、200日線を下回ったのは数日程度しか無く、配当落ちを考慮しても大きく公募割れする可能性は低いと見ています。地合いが絶好調でない限り、受渡日では微益程度といったところでしょうか。
実施結果
始 値 | 144,700 円 ( + 7,323 円 ) |
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高 値 | 145,900 円 ( + 8,523 円 ) |
安 値 | 144,400 円 ( + 7,023 円 ) |
終 値 | 145,300 円 ( + 7,923 円 ) |
寄付出来高 | 6,033 株 |
寄付出来高/公募数 | 10.64 % |
1日の出来高 | 18,747 株 |
- コメント:○前日比1,300円安で寄り付き、前場は14.5万前後を挟んでの値動きに。後場に入るとやや買い戻され、13時頃に14.59万まで上昇。その後はじり安の展開となりましたが、おおむね14.5万円台を維持しました。結局14.53万で引けています。
○期間中はREIT市況が絶好調となり、阪急阪神Rも配当落ちを物ともせずに上昇していきました。寄り付きでも5%超の利益となり、好成績のPOに。非貸借のリートPOでここまで好成績になるのは全くの想定外でした。。