- 17年12月4日、 芝浦メカトロニクス (6590)の売出(PO)が発表されました。
- 17年12月12日、 売出価格が決定されました。
[芝浦メカトロニクス]の詳細・分析
銘柄データ
| 発 表 日 | 2017年12月4日 |
|---|---|
| 銘 柄 | 芝浦メカトロニクス |
| 銘 柄 コ ー ド | 6590 |
| 上 場 先 | 東証1部 |
| 信 用 貸 借 区 分 | 貸借 |
| 業 種 | 電気機器 |
| 公募・売出株数 | 売出：4,087,000 株 (OA：612,000 株) |
| 吸収金額(発表日時点) | 21.85 億 程度 |
| 価 格 決 定 日 | 12月12日 |
| 受 渡 日 | 12月20日 |
株価・公募価格など
| 発 表 日 終 値 | 465 円 |
|---|---|
| 仮 条 件 | – 3.0 ％ ～ – 5.0 ％ |
| 価 格 決 定 日 終 値 | 437 円 |
| 公 募 価 格 | 423 円 |
| 割 引 率 | –3.20 ％ |
信用データ
| 推 定 空 売 り 数 | 1,590,000 株 |
|---|---|
| 空 売 り / 公 募 数 | 33.84 ％ |
| 月平均出来高(発表時) | 273,000 株 |
| 信用残/月平均出来高 | 4.38 倍 |
| 公募数/月平均出来高 | 17.21 倍 |
出所：日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
| 予想PER(会社予想) | 17.41 倍 |
|---|---|
| 実 績 P B R | 1.22 倍 |
| R O E | 7.0 ％ |
| 予 想 配 当 | 6 円 |
| 配 当 利 回 り | 1.42 ％ |
| 配 当 性 向 | 24.7 ％ |
出所：決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 引受会社：ＳＭＢＣ日興証券
- 事業内容：フラットパネルディスプレイ(FPD)、半導体などの製造装置のメーカー。東芝が筆頭株主。
- 業績：
○18年3月期会社予想(数値は前期比)
売上高：13.5％増 営業利益：33.3％増 経常利益：59.0％増 純利益：28.9％増
2Q決算時点での進捗度は売上高が46％、利益が47～57％程度。
- 指標：PER：同業他社と比較して平均並み。 PBR：同業他社と比較して割安か。
- 自己資本比率：29.8% (経営レバレッジ：3.36)
- 株主優待：無し
- 一般信用売り取扱：カブドットコム→無し SBI→無し
- PO実施の目的：普通株式の投資家層の拡大と流動性の向上を目的とする。
- コメント：○芝浦メカトロニクスは東芝系列の製造装置メーカーです。
親会社の東芝は3割強の株式を保有していますが、ご存知のように経営危機となっているため、財務基盤の改善を目的として芝浦の株式を売却する事になりました。
内訳は以下のような感じになります。
・芝浦メカトロニクスが自社株買いで5,357,000株取得。
・資本提携先の信越エンジニアリングが2,597,000株取得。
・資本提携先のニューフレアテクノロジーが1,600,000株取得。
・残りの4,087,000株は一般投資家へ売り出し。○半導体セクターが好調なこともあり、製造装置メーカーも同じように業績が伸びています。今期は2桁増収増益の見込みです。
PERは東京エレクトロンなどの同業他社と同水準ですが、PBRは1倍台となっており割安な水準のようです。○売出は408万株ですが、1000株単位の銘柄のため、枚数で換算すると4087枚になります。金額ベースでも21億程度と比較的小規模のPOになります。
貸借銘柄なので通常ならきっちり利益が出そうな気がするのですが、直近でフィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が急落しているのが気になります。
半導体関連銘柄の場合はSOX指数との連動性が高く、芝浦の株価も指数に沿って下落している状態です。どこで下げ止まるか読みづらい状態となっているため、来週まで様子を見てみたいと思います。
価格決定日時点
- コメント：○発表日以降、株価が6％下げたところで価格決定となりました。
株価は調整が進み、公募価格は13週線付近の水準となっています。
SOX指数もここ数日では下げ渋ってきており、半導体セクターの一部も買い戻されています。ただ、セクター全体が調子いいという感じではなく、SOX指数も反転基調には至っていません。明日以降も、指数やセクターの動向に注意を払っておく必要がありそうです。
実施結果
| 始 値 | 430 円 (+ 7 円 ) |
|---|---|
| 高 値 | 447 円 ( + 24 円 ) |
| 安 値 | 428 円 ( + 5 円 ) |
| 終 値 | 442 円 ( + 19 円 ) |
| 寄付出来高 | 1,558,000 株 |
| 寄付出来高/公募数 | 33.16 ％ |
| 1日の出来高 | 3,574,000 株 |
- コメント：○前日とほぼ同値で寄り付いた後は順調に買い戻され、後場に447円を付ける場面もありました。結局442円で大引けとなっています。
○先週金曜から公募価格付近まで下げる状態となっていましたが、受渡日では値を戻して利益を確保できる状態となりました。売出の影響が抜けた後は、SOX指数と再び連動するような値動きになりそうでしょうか。