- 17年12月1日、日本プラスト(7291)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
- 17年12月11日、 公募価格が決定されました。
[日本プラスト]の詳細・分析
銘柄データ
発 表 日 | 2017年12月1日 |
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銘 柄 | 日本プラスト |
銘 柄 コ ー ド | 7291 |
上 場 先 | 東証2部(→12/21より東証1部へ市場変更) |
信 用 貸 借 区 分 | 貸借 |
業 種 | 輸送用機器 |
公募・売出株数 | 自己株処分:3,175,000 株 (OA:475,000 株) |
吸収金額(発表日時点) | 41.65 億 程度 |
価 格 決 定 日 | 12月11日 |
受 渡 日 | 12月21日 |
株価・公募価格など
発 表 日 終 値 | 1,141 円 |
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仮 条 件 | – 3.5 % ~ – 5.5 % |
価 格 決 定 日 終 値 | 1,060 円 |
公 募 価 格 | 1,022 円 |
割 引 率 | –3.58 % |
信用データ
推 定 空 売 り 数 | 800,100 株 |
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空 売 り / 公 募 数 | 21.92 % |
月平均出来高(発表時) | 27,000 株 |
信用残/月平均出来高 | 18.49 倍 |
公募数/月平均出来高 | 135.19 倍 |
出所:日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
予想PER(会社予想) | 5.55 倍 |
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実 績 P B R | 0.62 倍 |
R O E | 11.1 % |
予 想 配 当 | 15 円 |
配 当 利 回 り | 1.47 % |
配 当 性 向 | 8.1 % |
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 引受会社:みずほ証券(主幹事)、SMBC日興証券、大和証券、東海東京証券、野村證券
- 事業内容:自動車向け部品の製造事業が主力。主要商品はハンドル・エアバッグなどの安全部品と、内装や外装などの樹脂部品。日産とホンダが主な取引先。
- 業績:
○18年3月期会社予想(数値は前期比)
売上高:10.6%減 営業利益:20.6%減 経常利益:21.6%減 純利益:27.2%減
2Q決算時点での進捗度は売上高が50%、利益が33~47%程度。
- 指標:PER:同業他社と比較してやや割安か。 PBR:同業他社と比較して割安か。
- 自己資本比率:35.2% (経営レバレッジ:2.84)
- 株主優待:500円以上のクオカード(3月、9月権利。額面は保有株数に応じる。)
- 板:買いが2万6千株程度、売りが3万2千株程度。
- 一般信用売り取扱:カブドットコム→短期売建有り SBI→無し
- PO実施の目的:借入金の返済に充当する予定。
- コメント:○POと同時に東証1部昇格を発表しています。
市場変更にあたって、不足している要件は特段見当たらないようです。
決算資料でも有利子負債削減の強化に努めている旨の記述があったので、株価になるべく影響を与えない形で自己株処分に踏み切ったものと思われます。○前期までは業績が伸びていましたが、今期は減益の見通し。
指標面では割安ですが、この手のバリュー株にしては配当が少ないのがマイナス要素。
ただ、株主優待で配当の少なさを補っている面もありそうです。○増資の目的が借入金の返済になっている点はやや気になります。
タカタの経営破綻で日本プラストに代替需要が回ってくる事も予想されています。事業拡大に備えて借入金を減らす感じのようですが、開示で具体的な設備投資計画は触れられていませんでした。株価は6月に年初来高値1,500円を付けていますが、これはタカタの経営破綻の時期と一致するため、思惑買いが向かったものと思われます。現在は中長期ともに下落トレンド傾向。ただ、東証1部昇格ということで、当面株価は上昇しそうです。
貸借銘柄なので公募割れのリスクは低いと見ていますが、値決めまでに騰がりすぎると利益確定売りの圧力も増えてしまうため、来週まで様子を見たいと思います。
価格決定日時点
- コメント:○発表日以降、株価が7%下げたところで価格決定となりました。
発表日の翌営業日こそ株価が1,210円まで上昇しましたが、その後は失速してしまい、逆に公募が嫌気される感じで下げる展開となってしまいました。
業績が減益見込みで人気がないせいなのか、思ったより買われなかった感じですね。○株価は下落トレンド継続の状態ですが、希薄化と一致するラインまで下がっていないので、底が見えづらい状態です。
とりあえずは年初来安値の1,000円付近が目安となりそうですが、そこを割り込むようだと935円辺りまで下げる可能性も出てきそうです・・・どこかで反発して欲しいところなのですが。
実施結果
始 値 | 1,051 円 ( + 29 円 ) |
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高 値 | 1,053 円 ( + 31 円 ) |
安 値 | 1,028 円 ( + 6 円 ) |
終 値 | 1,038 円 ( + 16 円 ) |
寄付出来高 | 899,300 株 |
寄付出来高/公募数 | 24.64 % |
1日の出来高 | 1,542,700 株 |
- コメント:○前日比6円安で寄り付いた後は売られる展開となり、一時1,028円まで下落。ただ、その後は買い戻しも入り、結局1,038円で大引けとなっています。
○値決め以降は安定した値動きとなり、公募価格を下回る事もありませんでした。
値決め前の急落ぶりからすると、比較的健闘した方ではないかと思います。