立会外分売[価格決定]：メディキット(7749)

• 17年11月27日、メディキット(7749)の立会外分売が発表されました。
• 17年12月1日、 分売価格が決定されました。

[メディキット]の詳細・分析

分売銘柄データ

発表日	2017年11月27日
銘　柄	メディキット
銘柄コード	7749
上場先	JASDAQスタンダード
信用貸借区分	信用
業種	精密機器
分売株数	90,000 株
吸収金額(発表日時点)	4.91 億程度
申込数量	上限 1,000 株
実施予定日	12月4日

株価・分売価格など

発表日終値	5,460 円
実施前日終値	5,250 円
発表日からの騰落率	–3.85 ％
実施2日前 からの騰落率	–5.06 ％
分売価格	5,093 円
割引率	–2.99 ％

信用データ

推定空売り数	– 株
空売り/分売数	– ％
月平均出来高	800 株
信用残/月平均出来高	7.50 倍
分売数/月平均出来高	112.50 倍

出所：日証金、東証発表などのデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。

各種指標など

会社予想PER(今期)	20.20 倍
実績PBR	1.25 倍
ROE	6.2 ％
予想配当	75 円
配当利回り	1.37 ％
配当性向	27.7 ％

出所：決算短信等のデータを元に作成

コメント

※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。

発表日時点

• 事業内容：医療器具の製造販売事業が主力。主要商品は透析用留置針、静脈内留置針、血管用カテーテルなど。
• 業績：
  ○18年3月期会社予想(数値は前期比)
  売上高：3.4％増　営業利益：4.0％減　経常利益：3.0％減　純利益：0.2％減
  2Q決算時点での進捗度は売上高が49％、利益が49～57％程度。

• 指標：同業他社と比較して割安か。
• 自己資本比率：85.0％　(経営レバレッジ：1.12)
• 株主優待：無し

• 板：買いが2千株程度、売りが5千株程度。

• 一般信用売り取扱：カブドットコム→無し　SBI→HYPER空売り有り
• 分売実施の目的：株式の分布状況の改善および流動性向上を目的とする。

• コメント：○2005年にJASDAQへ上場しています。
  売上高100億、利益も20億程度と企業規模としては大きめです。
  時価総額も524億とかなり大きく、その気になれば東証1部へ直接行けそうな気がするのですが・・・現状では株主数が大きく不足しており、難しいようです。
  また、今回の分売も申し込み上限が1,000株となっている事から、株主数を増やす意図はあまりないようです。(東証2部行きの要件はクリアできそうですが、2部を目指す意図もあまり無い感じでしょうか？)

  ○近年の業績を見ると、売上は緩やかに伸びていますが利益は横ばい傾向です。あまり成長性は感じられません。
  同業のテルモや朝日インテックなどと比較すれば割安ですが、業績や流動性の面から割安のまま放置されていると思われます。

  ○朝日インテックなどの好調ぶりを見ると今後の増収が期待できそうな業態であり、銘柄としてはそこまで悪くない感じがします。
  ただ、流動性に欠けるのがネックで、平均出来高500株ではさすがに厳しいです。
  分売数は9万株ですが、もう少し出来高が増えてくれないとこの数でも消化するのがしんどいかも・・・実施前日まで様子を見たいと思います。

実施前日時点

• コメント：○発表日以降、株価が3.8％下げたところで分売実施となります。
  チャート上では株価は26週線まで調整しており、分売価格は5,100円といい位置なのですが・・・如何せん、出来高と板が少な過ぎて不安要素が多いです。前日でも6千株程度しか出来高がありませんでした。この程度の出来高だと、売りが全て信用売りだったとしても厳しい公算になります。
  また、値がさ株で流動性が低い場合、売るに売れない状態となると大損害を喰らうリスクも出てきます。特段銘柄に思い入れがあるわけでもないので、今回は無難に見送りとなりそうです。

実施結果

始　値	5,090 円 ( – 3 円 )
高　値	5,170 円 ( + 77 円 )
安　値	5,070 円 ( – 23 円 )
終　値	5,100 円 ( + 7 円 )
寄付出来高	9,600 株
寄付出来高/分売数	10.67 ％
1日の出来高	32,000 株

• コメント：○寄り付きは分売価格とほぼ同値でスタート。直後に5,170円まで買い戻されるも、その後は売りに押されて5,100円まで下落。以降、5,100円前後での値動きが続き、膠着した状態のまま引けました。

  ○結果的には上にも下にも行かず、かなり底堅い値動きとなりました。
  ただ、分売価格付近で膠着した状態なので利益もそれ程なく・・・やはりリスクを掛けてまで参加する必要性は薄い感じでしたね。