- 17年8月18日、 ラクト・ジャパン (3139)の売出(PO)が発表されました。
- 17年8月28日、 売出価格が決定されました。
[ラクト・ジャパン]の詳細・分析
銘柄データ
発 表 日 |
2017年8月18日 |
銘 柄 |
ラクト・ジャパン |
銘 柄 コ ー ド |
3139 |
上 場 先 |
東証2部(→9/8に東証1部へ市場変更) |
信 用 貸 借 区 分 |
貸借 |
業 種 |
卸売業 |
公募・売出株数 |
売出:809,000 株
(OA:121,300 株) |
吸収金額(発表日時点) |
34.79 億 程度 |
価 格 決 定 日 |
8月28日 |
受 渡 日 |
9月8日 |
株価・分売価格など
発 表 日 終 値 |
3,740 円 |
価 格 決 定 日 終 値 |
4,010 円 |
公 募 価 格 |
3,849 円 |
割 引 率 |
–4.01 % |
信用データ
発 表 日 貸 株 残 |
35,000 株 |
受 渡 日 前 日 貸 株 残 |
175,200 株 |
推 定 空 売 り 数 |
140,200 株 |
空 売 り / 公 募 数 |
15.07 % |
各種指標など
予想PER(会社予想) |
13.64 倍 |
実 績 P B R |
1.54 倍 |
R O E |
11.3 % |
予 想 配 当 |
33 円 |
配 当 利 回 り |
0.86 % |
配 当 性 向 |
11.7 % |
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 引受会社:野村證券、みずほ証券、三菱UFJモルガンスタンレー証券、SMBC日興証券、エース証券、丸三証券、SMBCフレンド証券、いちよし証券
- 事業内容:乳原料・チーズと食肉加工品の専門商社。東南アジアではチーズの製造・販売事業も手がける。
- 業績:
○17年11月期会社予想(数値は前期比)
売上高:7.8%増 経常利益:40.8増 純利益:45.8%増
2Q決算時点での進捗度は売上高が48%、利益が87%程度。
※想定レートより円安傾向にある事で、為替差益が先行計上されているようです。
- 指標:同業他社と比較して市場平均並み。
- 自己資本比率:28.8% (経営レバレッジ:3.46)
- 株主優待:1,000円相当のクオカード(5月権利)
- 出来高:1ヶ月平均で、6万株程度。
- 板:買いが2万8千株程度、売りが2万1千株程度。
- 半年間のチャート:3月までは2,000円付近で膠着している状態でしたが、4月の1Q決算発表後に上昇基調へ。以後、4ヶ月にわたって上昇が続き、7月27日に上場来高値4,660円を記録。
その後は一旦調整局面に入り、現在は75日移動平均線付近に位置。
- 一般信用売り取扱:カブドットコム→無し SBI→HYPER空売り無し
- PO実施の目的:株式の株主分布状況改善及び流動性向上を目的とする。
- コメント:○POの発表と同時に、東証1部への市場変更が発表されています。
ただ、パッと見た感じ、市場変更にあたっての条件を既に満たしている気がします。
株価が高値圏にある事から、単純に大株主による売出なのかもしれません。
○為替が円安に振れると利益が上ぶれし、円高に振れると下ぶれする構造のようです。
そのため、利益がかなり上下している印象を受けます。
ただ、配当は毎年増額される方針となっており、その点はプラス材料でしょうか。
○出来高に比べてやや売出枚数が多い感じですが、貸借銘柄なのである程度カバーされると思います。
ただ、ややボラティリティが大きい銘柄なので、その点には注意が必要そうです。
(値決め後、下げ一方になるとディスカウント分を吹き飛ばしてしまうかもしれないので)
- 8/28追記:○発表日以降、株価が7%上昇したところで値決めとなりました。
東証1部昇格ということで買いが入り、発表日の株価を大きく上回っています。
75日線が3,600円付近に位置しているので、欲をいえばそこまで公募価格が下がって欲しかったところですが・・・
ずっと上昇基調だったため、空売りがあまり入ってないのも心配なところです。
ただ、チャート上では上昇基調の継続をまだ示唆しているため、そこまで悲観的になる必要はないのかもしれません。
信用状況の動向と合わせて、株価の値動きに注目したいです。
- 9/7追記:○明日が受渡日となりました。
価格決定日以降も上昇基調は変わらず、公募価格を大きく上回っています。
売りを消化しながらも上昇していったので、かなり強かった印象です。
空売りも結構入っているため、明日の寄り付きは大きく下げるような感じにはならないと見ています。
実施結果
始 値 |
4,090 円 ( +241 円 ) |
高 値 |
4,090 円 ( +241 円 ) |
安 値 |
3,955 円 ( + 106 円 ) |
終 値 |
3,955 円 ( + 106 円 ) |
寄付出来高 |
189,700 株 |
寄付出来高/分売数 |
20.39 % |
1日の出来高 |
490,900 株 |
- コメント:○寄り付きは前日比55円安でスタート。
直後から下げる展開となり、10時頃に4,000円を切る水準まで下げます。その後は一旦買い戻しも入り、4,035円で前引け。
後場に入るとジリ安の展開に。14時頃には4,000円付近まで下げ、引け間際に掛けてさらに下げる感じに。結局、3,955円で大引けとなりました。
○寄り天井の安値引けという、残念な1日でした。
他銘柄もそうでしたが、チャートがTOPIXに近い状態となっており、積極的な買いが入らなかったようです。
出来高が一回転し、北朝鮮リスクが落ち着けば反発の芽もあると思いますが、75日線付近(3,750円)まで押す可能性も見ておいた方が良さそうです。