- 17年7月6日、 ジャパンインベストメントアドバイザー (7172)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
- 17年7月18日、 公募価格が決定されました。
[ジャパンインベストメントアドバイザー]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 | ジャパンインベストメントアドバイザー(JIA) | 発表日 | 2017年7月6日 |
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銘柄コード | 7172 | 公募・売出株数 | 公募:1,070,000 株 (OA:160,500 株) |
上場先 | 東証マザーズ | 吸収金額 (発表日時点) |
55.68 億程度 |
信用貸借区分 | 貸借 | 価格決定日 | 7月18日 |
業種 | 証券先物等 | 受渡日 | 7月26日 |
株価・分売価格など
発表日終値 | 4,525 円 | 公募価格 | 4,260 円 |
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価格決定日終値 | 4,415 円 | 割引率 | -3.51 % |
信用データ
発表日貸株残 | 131,400 株 | 推定空売り数 | 109,100 株 |
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受渡日前日 貸株残 |
240,500 株 | 空売り/公募数 | 8.87 % |
各種指標など
会社予想PER | 24.73 倍 | 予想配当 | 15 円 |
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実績PBR | 7.40 倍 | 配当利回り | 0.35 % |
ROE | 29.9 % | 配当性向 | 8.7 % |
コメント
※下記に記載している評価などは、私の主観によるものが多く含まれています。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 引受会社:大和証券、みずほ証券、SMBCフレンド証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、エース証券、岡三証券、ひろぎん証券
- 事業内容:航空機などのリース事業が主力。M&Aの助言事業も手がける。メディア事業として日本証券新聞社を子会社に持っていますが、業績への貢献度はそれほどないようです。
- 業績:
・17年12月期会社予想→前期より売上高30.2%増、営業利益50.1%増、経常利益51.8%増、純利益51.1%増の見通し。1Qでの進捗率は20%前後。
6月2日に業績予想の修正を行っていますが、修正後でも2Qでの進捗率は40%未満の見込み。
下期で利益の大半を稼ぐ構造のようです。
- 指標:M&A仲介会社との比較だと割安ですが、リース会社との比較では割高です。
- 自己資本比率:19.7 (経営レバレッジ:5.07)
- 株主優待:クオカード、「日本証券新聞」デジタル版購読券(12月権利:券面は保有株数による)
- 出来高:1ヶ月平均で11万7千株程度。
- 板:買いが4万1千株、売りが5万2千株程度。
- 半年間のチャート:2月に年初来安値3,330円を付けた後は急上昇し、3月中旬に年初来高値4,960円を記録。その後は3,500円前後まで下げた後にレンジ相場となりますが、6月下旬の急騰を機に株価は4,000円台へ復帰。現在は年初来高値の位置まで戻りつつあります。
- 一般信用売り取扱:カブドットコム→無し SBI→無し
- PO実施の目的:リース事業などを行う子会社への融資資金に充当。
- コメント:
○前回は昨年4月に公募増資を行っており、今回はそれ以来のPOとなります。
リース業が主力ということで、事業拡大のために定期的に増資をやっているようです。
なお、今回は配当予想の上方修正と株式分割も同時に発表されていますので、希薄化を懸念した下げについて、ある程度カバーすると思われます。
○業績については、順調に伸ばしている印象です。
割安という感じではないですが、グロース株と見ればもう少し株価が上昇する余地はあるでしょうか。
○前回のPOは受渡日でも利益が出ているようでした。
ただ、この銘柄はボラティリティがかなり大きく、1ヶ月で1,000円程度は平気で動きます。
リスク管理や利益確定のタイミングには気を配る必要がありそうです。
- 7/18追記:発表日以降、株価が2.4%前後下げたところで値決めとなりました。
先週は株価が発表日の終値を上回る時もあり、それほど下がっていない感じです。 - 7/25追記:気が付けば、公募価格付近まで下がっている状態でした・・・
空売りもそれほど入っている状態ではないので、明日は少しマイナスぐらいで寄り付く感じでしょうか?
受渡日の値動きに注目したいです。
実施結果
始値 | 4,335 円 ( + 75 円) |
寄付出来高 | 324,100 株 |
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高値 | 4,385 円 ( + 125 円) |
寄付出来高/ 公募数 |
26.34 % |
安値 | 4,305 円 ( + 45 円) |
1日の出来高 | 599,600 株 |
終値 | 4,355 円 ( + 95 円) |
- コメント:
○寄り付きは前日終値より45円高い値でスタート。
直後に4,385円の高値を付けますが、すぐに4,305円まで売り込まれてしまいます。
その後は4,320円~4,365円での値動きとなりました。
後場に入っても同様のレンジ相場となり、結局4,355円で大引けとなっています。
○空売りの買い戻しに加えて実需買いも入ったようで、昨日より高く寄り付きましたね。
今日の出来高は公募数の半分程度ですが、比較的買い板が厚く下値も限定的のようなので、公募の売りを消化した後での反発を期待したいです。