- 17年6月1日、GMB (7214)の立会外分売が発表されました。
- 17年6月7日、分売価格が決定しました。
[GMB]の詳細・分析
分売銘柄データ
銘 柄 | GMB | 発表日 | 2017年6月1日 |
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銘柄コード | 7214 | 分売株数 | 260,000 株 |
上場先 | 東証1部 | 吸収金額 (発表日時点) |
3.33 億程度 |
信用貸借区分 | 貸借 | 申込数量 | 上限 8,000 株 |
業種 | 輸送用機器 | 実施日 | 6月8日 |
株価・分売価格など
発表日終値 | 1,280 円 | 実施2日前 からの騰落率 |
-1.19 % |
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実施前日終値 | 1,167 円 | 分売価格 | 1,138 円 |
発表日からの 騰落率 |
-9.04 % | 割引率 | -2.49 % |
信用データ
発表日貸株残 | 22,000 株 | 推定空売り数 | 57,600 株 |
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実施前日 貸株残 |
79,600 株 | 空売り/分売数 | 22.15 % |
各種指標など
会社予想PER | 6.59 倍 | 予想配当 | 40 円 |
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実績PBR | 0.30 倍 | 配当利回り | 3.51 % |
ROE | 4.5 % | 配当性向 | 23.2 % |
コメント
※下記に記載している評価などは、私の主観によるものが多く含まれています。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 事業内容:独立系の自動車部品メーカー。駆動・伝達系の部品が主力で、自動車メーカーの系列には属さず独自ブランドを展開。国内より海外向けの売上比率が多く、韓国向け(現代自動車)の売上が一番多い。
- 業績:17年3月期は前々期赤字から黒字へ転換。しかし、18年3月期は売上横ばいも営業利益が18%前後の大幅減益、経常利益・純利益も35%前後の大幅減益を予想。
- 指標:同業他社と比較して割安
- 自己資本比率:31.8% (経営レバレッジ:3.15)
- 株主優待:無し
- 出来高:1ヶ月平均で1万4千株程度。
- 板:買いが1万株程度、売りが2万株程度。
- 半年間のチャート:4月に一度1,250円を付けてから上昇していたが、決算発表後は下落基調。75日移動平均線も下回っており、1,250円を下回るかどうかが意識されそう。
- 一般信用売り取扱:無し
- 分売実施の目的:株式の分布状況の改善ならびに流動性向上を図るため
- 評価:可(信用状況次第では微益の可能性も)
- コメント:今回は申し込み上限が80枚となっている事から、単に大株主の売出でしょうか?(強いていえば株主数を多少増やす意図もあるかもしれないですが)
株価は前期の決算発表後、下落しています。指標的にはかなり割安なのですが、今期の業績が大幅減益の見込みとなっており、業績修正の見通しでもないと自然に騰がるのが難しい感じがします。当面は1,250円のラインで止まるかどうかが焦点になりそうです。
また、今回の分売数に比べて出来高が少ないのが気になるところ。
貸借銘柄なのである程度売りは入ると思いますが、最近の貸借銘柄の成績が良くないという事もあり、実施前日の信用状況をよく確認しておく必要がありそうです。
実施前日時点
- 評価:可(一定の利益は出る見込みも、買いが強くなければ下がる可能性有り?)
- コメント:発表日以降、株価は9%程度下げました。
すでに直近の底値だった1,250円を大きく割り込んでおり、PERも6倍台に下がりました。分売を機に反発する可能性はあると思います。
空売りもある程度積み上がっている事から、寄り付きでも一定の利益は出ることを期待しています。
ただ、この銘柄は海外売上の比率が高い事から、円高がマイナス要因となります。
最近の円高基調は株価にとって良くない状況のため、どの程度買いが入るかの見極めも必要そうです。
実施結果
始値 | 1,194 円 ( + 56 円 ) |
寄付出来高 | 105,600 株 |
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高値 | 1,248 円 ( + 110 円 ) |
寄付出来高/ 分売数 |
40.62 % |
安値 | 1,193 円 ( + 55 円 ) |
1日の出来高 | 317,800 株 |
終値 | 1,218 円 ( + 80 円 ) |
- コメント:寄り付きは前日より30円近く高い1,194円でスタート。
朝の時点で空売りの買い戻しと同じ程度の買いが入っていたようです。
かなり強い買いが入り一気に1,248円まで買い戻されましたが、利益確定の売りに押されて1,200円前後まで急落。
その後は売り買い交錯しながらもじり高の展開が後場まで続き、結局1,218円で引けました。
地合いとしてはあまり良くない感じだったのですが、指標がかなり割安だったという事もあり、バリュー買いが強かった印象です。
分売を機に買い戻される展開を期待したいと思います。