PO[価格決定]:南都銀行 (8367)

  • 17年5月23日、 南都銀行 (8367)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
  • 17年5月31日、売出価格が決定しました。

[南都銀行]の詳細・分析

銘柄データ

銘 柄  南都銀行 発表日 2017年5月23日
銘柄コード  8367 公募・売出株数 公募:5,000,000株
(OA:750,000株)
上場先 東証1部 吸収金額
(発表日時点)
196.08 億程度
信用貸借区分 貸借 価格決定日 5月31日
業種 銀行業 受渡日 6月8日

株価・分売価格など

発表日終値 3,410 円 公募価格 3,147 円
価格決定日終値 3,245 円 割引率 -3.02 %

信用データ

発表日貸株残 111,000 株 推定空売り数 874,900 株
受渡日前日
貸株残
985,900 株 空売り/公募数 15.22 %

各種指標など

会社予想PER 7.89 倍 予想配当 70 円
実績PBR 0.34 倍 配当利回り 2.22 %
ROE 4.3 % 配当性向 17.6 %
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コメント

発表日時点
  • 引受会社:野村證券、大和証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、SMBC日興証券、みずほ証券
  • 事業内容:奈良県内でシェア首位の地方銀行。関西を中心とする他県にも進出。
  • 業績:17年3月期は営業利益約7%増、経常利益約18%増も、純利益は約3%増にとどまる。18年3月期は20%の大幅減益予想。
  • 指標:周辺の地銀と比較すると割安のようです。
  • 株主優待:ポイントサークルのポイント取得(3月、9月権利)
  • 出来高:1ヶ月平均で3万株程度。
  • 半年間のチャート:安値圏に位置。
  • 一般信用売り取扱:カブドットコム→長期売建有り SBI→無し
  • PO実施の目的:財務基盤強化のため
  • コメント:今回は発行済み株数の20%近くを増資する形となります。
    どの地銀もそうですが、マイナス金利政策が始まってから業績が目に見えて悪化し、経営体力が削られている状況です。
    同じ県内や隣県の地銀同士が合併・経営統合を目指すケースも増えています。
    地銀のPOは上記のような環境下で行われるため、あまり成績が良くない印象があります。
    今年はこれまでに3件地銀のPOがありましたが、百五銀行以外は微妙な感じでした。
    南都銀行は今期の業績予想も冴えないため、当分積極的な買いが期待できそうに無い事も懸念材料になりそうです。
  • ※5/31追記:発表日より20%近く下げたところで値決めとなりました。
    売り禁にはなっていないですが、注意喚起が出ています。
    信用状況に目を配っておく必要はありそうです。
  • ※6/7追記:受渡日前日になり、株価は公募価格を割れてしまいました・・・
    ここ半年間での最安値になっています。
    空売りはそこそこ入っているので、今年の地銀POの傾向からすると、寄り付きで大きく下げる可能性は低いのではと見ています。
    多少の買い戻しを期待したいところですが、すでに公募割れ状態なので厳しい展開も想定しておく必要はありそうです。

実施結果

始値 3,175 円
( + 28 円 )
寄付出来高 1,631,500 株
高値 3,250 円
( + 103 円 )
寄付出来高/
公募数
28.37 %
安値 3,160 円
( + 13 円 )
1日の出来高 2,864,500株
終値 3,200 円
( + 53 円 )
  • コメント:寄り付きは昨日より35円プラスでスタート。
    発表日以降、株価は800円近く下がっていたため、寄り付き前の時点で底値狙いの買い注文が多かったようです。
    その後は後場にかけてジリジリと買い戻される展開が続き、14時頃に今日の高値3,250円を付けました。
    引けにかけては利益確定の売りが入ったため、結局3,200円で取引を終えました。
    空売りの買い戻しに加えて、思った以上に実需の買いが強かった印象です。
    今日で公募株数の半分程度を消化した形なので、出来高が一巡した後の展開に期待したいです。
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