PO[価格決定]:インヴィンシブル投資法人(8963)

  • 19年7月1日、インヴィンシブル投資法人(8963)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
  • 19年7月10日、 公募価格が決定されました。

[インヴィンシブル投資法人]の詳細・分析

銘柄データ

銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド インヴィンシブル投資法人(8963)  
スポンサー フォートレス・インベストメント・グループ(FIG) 
※FIGはソフトバンクグループが親会社となっています。 
投資先 主に首都圏のホテルや住居に投資。その他、海外のホテル・オフィスビル・商業施設・老人ホーム・時間貸し駐車場などにも投資。
上 場 先 東証不動産 
信 用 貸 借 区 分 貸借 
業 種 REIT  

銘柄データ

発 表 日 2019年7月1日 
公募・売出株数 国内公募:194,524 口 
海外公募:215,000 口 
(OA:20,476 口) 
吸収金額(発表日時点) 国内:120.40億 程度 
海外:120.40億 程度 
価 格 決 定 日 7月10日~7月16日 → 7月10日 
受 渡 日 7月19日~7月24日 → 7月19日 
PO実施の目的 特定資産の取得資金の一部に充当。
引受会社(主幹事) みずほ証券(62,247口) 
SMBC日興証券(62,250口) 
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(62,247口) 
野村證券(7,780口) 

株価・公募価格など

発 表 日 終 値 56,000 円 
仮 条 件 – 2.0 % ~ – 4.5 % 
価 格 決 定 日 終 値 60,100 円 
公 募 価 格 58,898 円 
割 引 率 – 2.0 % 

信用データ

月平均出来高(発表時) 31,900 株 
信用残/月平均出来高 0.66 倍 
公募数/月平均出来高 6.72 倍 
買い板 2万株 程度 
売り板 1万株 程度 
一般信用売り取扱 カブドットコム証券→長期売建あり 
SBI証券→15日売建有り 

出所:日証金、東証発表などのデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。

各種指標など

1口あたりNAV 51,581 円 
N A V 倍 率 1.14 倍 
N O I 利 回 り 6.49 % 
L T V 50.32 % 
決 算 月 6月、12月 
格 付 け A (JCR) 
予 想 分 配 金(年 間) 3,381 円 
分 配 金 利 回 り 5.74 % 
他REITとの比較 NAV倍率:中位 
NOI利回り:上位 
LTV:下位
分配金利回り:上位 

出所:決算短信等のデータを元に作成

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コメント

※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。

発表日時点
  • 株主優待:対象ホテルの10%宿泊割引券(6月、12月権利:10口以上保有で対象)
  • コメント
    ○銘柄:昨年8月以来、およそ1年ぶりのPOとなります。最近は年1回のペースで公募増資を行っています。規模の拡大に積極的な印象ですが、LTVが50%に近づいているため、増資による資金調達に頼る必要があるのかも。
    今回の増資は、地方主要都市のホテルを取得するために行われるようです。インバウンド需要を見越しての物件取得といった感じでしょうか。

    ○指標:指標面はLTVを除いて高スペック。NOI利回り・分配金利回りは高く、特に分配金利回りは全REITの中でトップです。リートの地合いが好調の中、6%台を維持しているのはINVのみとなっており、高い分配金は魅力があると思います。
    LTVは上記の通り、50%を超えています。規模拡大を目指す場合、今後も年1~2回のペースで公募増資を行っていく感じになるでしょうか。

    ○見通し
    需給動向:希薄化比率は7.6%程度、国内POの総数は発行口ベースで3.8%程度です。前回に比べると半分以下の規模となっています。吸収金額は33億程度で、規模としてはやや小さめでしょうか。直近3回のPOはいずれも受渡日でプラスとなっており、特に前回は7%近くの利益となる好成績でした。REIT指数は引き続き好調を維持しており、今のところは参加方針で問題無さそうです。

    株価動向:年初の大発会に4.43万円まで下落した後、3月から上昇基調となっています。先月には6万円の大台を突破しました。配当落ちにより現在は5万円台後半に位置。2月末の株価と比べて25%近く上昇しており、リート銘柄にしては上昇のピッチが早すぎる気も・・・
    利回りで株価を逆算すると、6%で5.63万、6.25%で5.40万となっています。13週線が5.6万円を通過しており、利回り6%以上の水準で値決めとなればリスクも限定的でしょうか。

価格決定日時点
  • コメント
    ○株価動向:発表日以降、株価は7.3%上昇。公募価格は25日線付近に位置。
    ○信用状況:先週末の時点だと、空売りはPO総数の14%程度入っているようです。

    ○見通し
    ・発表後も株価は上昇が続き、6万円台で値決めとなりました。直近の株価が6万円で頭打ち気味なことや公募価格の利回りが5.74%まで低下しているのを考えると、値頃感に欠ける印象です。REIT指数は引き続き好調を維持しており、派手な公募割れの可能性は低いと思いますが・・・直近リートPOのような好成績は難しそうでしょうか。

    ・REIT指数は上昇が続いており、大台の2,000P目前です。ただ25日線から乖離気味なのが気になるところで、一旦は調整が入っても不思議では無さそう。受渡日までは無風であって欲しいところですが、どうなるでしょうか。

実施結果

始 値 61,600 円 ( + 2,702 円 )
高 値 62,600 円 ( + 3,702 円 )
安 値 61,400 円 ( +2,502 円 )
終 値 62,600 円 ( + 3,702 円 )
寄付出来高 45,037 株
寄付出来高/公募数 20.95 %
1日の出来高 125,812 株
  • コメント
    ○前日比200円安で寄り付き、前場は6.15万~6.20万で推移。後場に入ると買い戻しが進み、6.2万円台を回復しました。結局6.26万円の高値引けで取引を終えています。

    ○期間中、REIT指数は2,000Pの大台を突破し、INVも堅調な値動きが続きました。終わってみれば、寄り付きでも4.59%の利益を出す好成績となりました。6万円台で頭打ちかと思いましたが、読みを外した形に・・・リートPOの好調さはまだ続きそうですね。

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