立会外分売[価格決定]:早稲田アカデミー(4718)

  • 19年3月15日、 早稲田アカデミー(4718)の立会外分売が発表されました。
  • 19年3月22日、 分売価格が決定されました。

[早稲田アカデミー]の詳細・分析

銘柄データ

銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド 早稲田アカデミー(4718) 
上場先 東証1部 
信用貸借区分 貸借 
業種 サービス業 
事 業 内 容 小学生・中学生・高校生向けの進学塾「早稲田アカデミー」を展開。難関校の合格実績を売りとする。

分売データ

発表日 2019年3月15日 
分売株数 80,000 株 
吸収金額(発表日時点) 1.13 億程度 
申込数量 上限 200 株 
実施予定日 3月25日~3月27日 
実施日 3月25日 
分売実施の目的 一定数量の売却意向があり会社として検討した結果、立会外分売による株式の分布状況改善及び流動性向上を図るため。

株価・分売価格など

発表日終値 1,413 円 
実施前日終値 1,436 円 
発表日からの騰落率 1.63 % 
実施2日前
からの騰落率
1.27 % 
分売価格 1,400 円 
割引率 –2.51 % 

信用データ

月平均出来高(発表時) 27,000 株 程度 
信用残/月平均出来高 2.96 倍 
分売数/月平均出来高 2.94 倍 
買い板 2万3千株 程度 
売り板 3万7千株 程度 
一般信用売り取扱 カブドットコム証券→長期売建有り
SBI証券→なし 

出所:日証金、東証発表などのデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。

各種指標など

業績 ○19年3月期会社予想(数値は前期比) 
売上高:9.7%増 営業利益:53.6%増 
経常利益:52.4%増 純利益:43.9%増 
3Q決算時点での進捗度は売上高が72%、利益が56~59%程度。
(3Qは大幅増益。利益進捗率は前期と比べてやや低い。)
自己資本比率 44.9 % 
(経営レバレッジ:2.23 ) 
会社予想PSR(今期) 0.48 倍 
会社予想PER(今期) 10.59 倍 
実績PBR 1.54 倍 
ROE 14.5 % 
予想配当 35 円 
配当利回り 2.50 % 
配当性向 26.5 % 
同業他社との比較 PER:割安か PBR:割安か 

出所:決算短信等のデータを元に作成

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コメント

※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。

発表日時点
  • 株主優待:1,000円相当のクオカード(3月権利)
  • コメント
    ○銘柄・分売について
    昨年2月以来、およそ1年1ヶ月ぶりの分売となります。
    特段2部落ちする要件もなく、単純に大株主からの売出となるようです。ただ株主数は4,500名なので十分なはずですが、申込上限が200株となっているのは謎な面も。
    また、同業の進学会HDが早稲田アカデミー株の頻繁な売買を繰り返しているのは気になります。平成28~29年にかけてザラ場で大量取得し、昨年11月以降から売りに転じているようです。

    ○業績・指標
    ・業績:18年度までは緩やかな成長ペースでしたが、今期は大幅増益の見通し。ただ、利益進捗率がやや低いのは気になります。前期は会社予想が未達だったため、注意は必要かもしれません。

    ・指標:同業他社と比較して割安です。他社より業績の伸びはいいはずなのですが、2月以降ほぼ一本調子に売られて株価が割安になっているようです。4月に1:2の株式分割も行う予定ですが、ここまで下落するのは珍しいと思います。ファンダを無視した下げ方なので、大株主が持株を市場に放出している可能性も考えられそうです。

    ○見通し
    ・需給動向:分売数は8万株、発行株ベースで0.96%。月の平均出来高が2.7万株程度有り、流動性に問題なし。貸借銘柄ということで空売りのカバーを期待したいのですが、株価はすでに下げまくっているため、踏み上げを警戒する可能性もありそう。ただ、分売数は少なく前回も一定の利益は出ているので、今回もそこそこの利益を期待できると見ています。
    なお、ファンダ的には十分割安感がある状態です。分売をもって株価下落が止まるようなら、中長期で持ってても報われそうな気はしますが・・・

    ・株価動向:昨年5月の決算発表以降、株価は上昇基調となり6月に2,548円の高値を記録。その後2,000円付近まで調整した後、11月に再び2,500円付近まで上昇。ただ、その後は下落基調に転換して現在は1,400円台に位置しています。
    チャート上では下落トレンド真っ最中で底が見えづらい状態。ただ、株価の下落時期が11月以降なのを考えると、ファンダを懸念しての売りではなく政策的な売りという感じに見えます。売り物を出し切れば、そのうち下げ止まる時期は来ると見ていますが、どうなるでしょうか。

実施前日時点
  • コメント
    ○株価動向:発表日以降、株価は1.63%上昇。今日は前日比1.27%上昇。分売価格は25日線から10%下へ乖離。
    ○信用・需給状況:前日の出来高は8.96万株。流動性は改善しており、分売の消化に問題無さそう。ただ、空売りは一部が買い戻されたため、思ったほど入っていないです。夜間の225先物が200円以上下落しているのも懸念材料ですね。

    ○見通し:分売発表後に1,339円まで下げた後、100円近く戻してきました。分売価格は1,400円ちょうどに。25日線からは10%乖離しており、まだ値頃感のある水準だと思います。ただ、先物が大きく下げているのと空売りがあまり入ってないのが不安要素。分売価格を割れる可能性は低いと思いますが、地合いによっては買いが入らない可能性もありそうです。今のところ参加方針ですが、海外市場の動向によっては判断を変えるかもしれません。
    ※ベータ値は低いので、極端に地合いに左右される可能性は低いと見ています。

実施結果

始 値 1,415 円 ( + 15 円 )
高 値 1,432 円 ( + 32 円 )
安 値 1,392 円 ( – 8 円 )
終 値 1,421 円 ( + 21 円 )
寄付出来高 51,600 株
寄付出来高/分売数 64.50 %
1日の出来高 151,600 株
  • コメント
    ○前日比21円安で寄り付き、一旦1,392円まで下げるもその後は買い戻される展開に。13時頃には1,432円まで上昇。その後はやや値を下げて1,420円前後での値動きとなりました。結局1,421円で引けています。

    ○地合いの悪化を受けて寄り付き直後は売り浴びせが起きましたが、その後は持ち直して前日終値付近まで戻す場面もありました。少なくとも権利付き最終日の明日までは買い戻す展開が続くと見ています。ただ地合いが不安定なこともあり、権利落ち以降は不透明な感じです。

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