PO[価格決定]:GMOフィナンシャルホールディングス(7177)

  • 18年9月25日、GMOフィナンシャルホールディングス(7177)の売出(PO)が発表されました。
  • 18年10月3日、 売出価格が決定されました。

[GMOフィナンシャルホールディングス]の詳細・分析

銘柄データ

銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド GMOフィナンシャルホールディングス(7177) 
上 場 先 JASDAQスタンダード 
信 用 貸 借 区 分 信用 
業 種 証券・商品先物取引業 
事 業 内 容 GMOインターネットの金融事業における持株会社。主要子会社はGMOクリック証券、FXプライムbyGMO、GMOコインなど。

POデータ

発 表 日 2018年9月25日 
公募・売出株数 売出:20,000,000 株 
(OA:3,000,000 株) 
吸収金額(発表日時点) 210.91 億 程度 
価 格 決 定 日 10月3日~10月9日 → 10月3日 
受 渡 日 10月12日~10月17日 → 10月12日 
PO実施の目的 株式の分布状況の改善及び流動性の向上を目的とする。
引受会社(主幹事) 大和証券(17,000,000株)
引受会社(幹事) SMBC日興証券(1,500,000株)
みずほ証券(1,500,000株)

株価・公募価格など

発 表 日 終 値 919 円 
仮 条 件 – 3.0 % ~ – 5.0 % 
価 格 決 定 日 終 値 811 円 
公 募 価 格 786 円 
割 引 率 –3.08 % 

信用データ

空 売 り / 公 募 数 – %(価格決定日) → – %(受渡日前日) 
月平均出来高(発表時) 33,000 株 
信用残/月平均出来高 6.33 倍 
公募数/月平均出来高 597.01 倍 
買い板 3万8千株 程度 
売り板 8万6千株 程度 
一般信用売り取扱 カブドットコム証券→無し 
SBI証券→HYPER空売り有り 

出所:日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。

各種指標など

業 績 ○18年12月期四季報予想(数値は前期比) 
売上高:56.9%増 営業利益:54.1%増 
経常利益:56.4%増 純利益:53.6%増 
2Q決算時点での進捗度は売上高が51%、利益が49~51%程度。
※会社予想が非開示のため、四季報の予想値を引用。
自 己 資 本 比 率 6.4 % 
(経営レバレッジ:15.45 )
予想PSR(会社予想) 2.77 倍 
予想PER(会社予想) 11.92 倍 
実 績 P B R 2.77 倍 
R O E 23.2 % 
予 想 配 当 32 円 
配 当 利 回 り 4.07 % 
配 当 性 向 48.5 % 
同業他社との比較 PER:割安か PBR:割高か 

出所:決算短信等のデータを元に作成

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コメント

※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。

発表日時点
  • 株主優待(12月、6月権利)
    ○GMOフィナンシャルホールディングスの株式買付手数料相当額キャッシュバック
    ○保有株式数に応じて取引手数料相当額をキャッシュバック、または保有株式数と取引数量に応じて、FXネオ取引の1万通貨当たり10円をキャッシュバック。
    ※いずれもGMOクリック証券での取引が対象。
  • コメント
    ○銘柄・POについて:今回は2千万株というかなり規模の大きい売出となります。
    15年6月には571万株の巨大分売を行っていますが、その無謀さからある意味伝説の分売に・・・(詳細は立会外分売研究所さんのサイトを見ていただければ分かるかと)
    この銘柄はGMOインターネットが全株式の8割近くを保有しており、流通株式比率の低さがネックで1部昇格が難しい状態でした。今回、全株の2割近くに当たる2千万株を放出することで、流通株式比率の要件をクリアできることに。1部への市場変更に向けて本腰を入れてきたようです。ただ、一度に2千万株を売り出すのは株価への影響が大き過ぎるように思いますが・・・

    ○業績・指標:前期が9ヶ月の変則決算だったため単純比較はできませんが、今期は主力部門の店頭FX収益が順調に伸び、2桁の増収増益となるようです。
    指標面では同業他社と比較してPERが割安、PBRが割高のようです。

    ○見通し:売出数は上記の通り2千万株、発行株ベースで19.19%。大株主だけで9割近くの株式を保有している構造のため浮動株が少なく、それが影響してか月の平均出来高も3万株しかありません。貸借銘柄でもないですし、この状況で2千万株を捌くのは至難の業かと・・・お付き合いでもスルーしたくなる案件ですね。ファンダ面は良いので、需給悪化後の安値を拾っていった方が報われそうな気もします。
    直近の株価は800~950円のレンジ相場となっているようです。200日線が支持線となっており、現在はちょうど800円付近を通過しています。チャートだけ見れば800円付近が狙い目かもしれませんが、売出の規模が大きいので注意は必要そうです。

価格決定日時点
  • コメント
    ○株価動向:発表日以降、株価は11.5%下落。売出価格は200日線を下回る水準。

    ○見通し:今日は6%近く下落し、200日線の800円付近まで下がってきました。売出価格は800円を下回っており、配当利回りも4%台に。普通に考えれば買いが入ってきてもおかしくない水準だと思います。
    ただ、発表後も流動性はあまり改善しておらず、今日の出来高は30万株程度・・・巨大な売出を捌くのには不十分で、受渡日は相当なGDが予想されます。950円ぐらいまで上昇すればGDをカバーできそうですが、それを期待してお祈り投資をするのは分が悪そう。やはり見送りとなりそうです。
    なお、15年の分売では2ヶ月に渡って需給悪化の状態となり、株価は一時半値になってしまったことも。今回も需給悪化の状態が長期間続く可能性があり、注意が必要と思われます。

実施結果

始 値 678 円 ( – 108 円 )
高 値 713 円 ( – 73 円 )
安 値 675 円 ( – 111 円 )
終 値 711 円 ( – 75 円 )
寄付出来高 303,700 株
寄付出来高/公募数 1.52 %
1日の出来高 1,349,100 株
  • コメント:○前日比10円安で寄り付き、その後は685円付近で膠着する状態が続く展開に。14時前になると地合い改善に伴って買い戻され、710円台を回復しました。結局711円で引けています。

    ○値決めの翌日から売出価格付近で張り付いてしまい、安定操作期間が終わると連日下げる展開に・・・あっという間に700円を割り込み、受渡日の寄り付きでは10,800円(率にして-13.74%)の損失となってしまいました。損失率で見ると今年のPOでワーストの成績となります。
    なお、寄り付きの出来高は30万株しか無く、受渡日は意外に静かな立ち上がりでした。期間中のだだ下がりや出来高の少なさを見ると、売出が捌ききれなかったのかもしれませんね。

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