PO[中止]:シャープ(6753)

  • 18年6月22日、 シャープ(6753)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
  • 18年6月29日、 公募増資の中止が発表されました。

[シャープ]の詳細・分析

銘柄データ

銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド  シャープ(6753) 
上 場 先 東証1部 
信 用 貸 借 区 分 信用 
業 種  電気機器 
事 業 内 容 日本を代表する家電メーカー。16年に鴻海精密工業の傘下となり、経営再建を進める。

POデータ

発 表 日 2018年6月22日 
公募・売出株数 国内公募:52,500,000 株 
海外公募:25,875,000 株 
(OA:7,875,000 株) 
吸収金額(発表日時点) 国内公募:1584.84億 程度 
海外公募:679.22億 程度 
価 格 決 定 日 7月9日~7月11日 → 中止 
受 渡 日 7月18日~7月20日 → 中止 
PO実施の目的 下記の用途に充当する予定。
・A種種類株式の取得資金。
・「8Kエコシステム」、「人に寄り添うIoT」のビジネスモデルに沿った8Kエコシステムの構築及びAIoT事業の拡大に向けた研究開発費用。
・残額が生じた場合は、2019年償還予定の無担保社債の償還資金。
引受会社(主幹事) みずほ証券
野村證券
大和証券

株価・公募価格など

発 表 日 終 値 2,625 円 
仮 条 件 – 3.0 % ~ – 5.0 % 
価 格 決 定 日 終 値 – 円 
公 募 価 格 – 円 
割 引 率 – % 

信用データ

空 売 り / 公 募 数 – %(価格決定日) → – %(受渡日前日) 
月平均出来高(発表時) 1,566,000 株 
信用残/月平均出来高 3.32 倍 
公募数/月平均出来高 38.54 倍 
買い板 39万株 程度 
売り板 36万4千株 程度 
一般信用売り取扱 カブドットコム証券→無し 
SBI証券→無し 

出所:日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。

各種指標など

業 績 ○18年3月期通期決算(数値は17年3月期比) 
売上高:18.4%増 営業利益:44.3%増 
経常利益:256.3%増 純利益:黒転 

○19年3月期会社予想(数値は前期比) 
売上高:19.1%増 営業利益:22.1%増 
経常利益:12.0%増 純利益:13.9%増 

自 己 資 本 比 率 19.8 % 
(経営レバレッジ:5.04 )
予想PSR(会社予想) 0.05 倍 
予想PER(会社予想) 24.08 倍 
実 績 P B R 11.01 倍 
R O E 45.7 % 
予 想 配 当 – 円(未定) 
配 当 利 回 り – % 
配 当 性 向 – % 
同業他社との比較 PER:割高か PBR:かなり割高か 

出所:決算短信等のデータを元に作成

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コメント

※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。

発表日時点
  • 株主優待:無し
  • コメント
    ○銘柄・POについて:家電メーカー大手、シャープのPOとなります。
    6/5に公募増資を行う方針であることを開示しており、今回正式に発表されました。
    経営再建中の15年にメガバンクへ優先株を発行していますが、今回はこれらの優先株を買い取って消却するために増資を行うようです。
    増資による調達資金は2,250億円程度となり、1,850億が優先株の取得費用に、300億が研究開発費用に充てられる予定です。

    ○業績・指標:16年度までは巨額の赤字に苦しんでいましたが、鴻海精密工業の子会社になってから業績は急回復。17年度に営業利益・経常利益は黒字化し、前期は純利益まで全て黒字となりました。今期は2桁の増収増益を見込んでいます。
    指標面では同業他社と比べて割高です。特にPBRがかなり割高のようですね。

    ○見通し:希薄化比率は17.3%、国内POの総数は発行株ベースで12%程度となります。
    注意点としては、今のシャープ株は非貸借銘柄である点です。16年に債務超過で2部落ちしており、その際に貸借銘柄の選定が取り消されています。制度信用の銘柄にはなっていますが、現在でも貸借銘柄には選定されていません。
    また、株価は1月に4,205円の高値を付けてから下落基調となり、発表日の6/22に年初来安値を更新しています。短期、中長期いずれでも下落トレンドとなっており、底値を読みづらい状態です。
    非貸借銘柄であることやチャート形状が非常に悪い点を踏まえると、現時点では分の悪いPOになりそうでしょうか。

価格決定日時点
  • コメント:6/29の寄り付き前に公募増資の中止が発表されました。
    公募増資の方針を発表してから株価が2割近く下落しており、希薄化比率以上に下げてしまっている状態でした。これ以上下げると想定していた規模の資金調達が難しい可能性があり、中止に追い込まれてしまった感じでしょうか。また、非貸借銘柄で規模が大きかったことから、POの人気も低かった可能性がありそうです。
    ただ、発表してからわずか1週間で中止するのは当初の計画に無理があった気もしますね・・・貸借銘柄なら捌くのは問題なかったと思いますが。

実施結果

始 値 – 円 ( – 円 )
高 値 – 円 ( – 円 )
安 値 – 円 ( – 円 )
終 値 – 円 ( – 円 )
寄付出来高 – 株
寄付出来高/公募数 – %
1日の出来高 – 株
  • コメント:
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