- 18年4月13日、テラスカイ(3915)の立会外分売が発表されました。
- 18年5月7日、 分売価格が決定されました。
[テラスカイ]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド | テラスカイ(3915) |
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上場先 | 東証マザーズ |
信用貸借区分 | 信用 |
業種 | 情報・通信 |
事 業 内 容 | クラウドシステムのソリューション事業、および自社での開発事業が主力。米Salesforce社と資本提携。 |
分売データ
発表日 | 2018年4月13日 |
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分売株数 | 280,000 株 |
吸収金額(発表日時点) | 11.47 億程度 |
申込数量 | 上限 100 株 |
実施予定日 | 5月8日~5月10日 |
実施日 | 5月8日 |
分売実施の目的 | 東京証券取引所本則市場への変更を目指しており、 株式の分布状況改善及び流動性向上を目的とする。 |
株価・分売価格など
発表日終値 | 4,095 円 |
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実施前日終値 | 3,425 円 |
発表日からの騰落率 | –16.36 % |
実施2日前 からの騰落率 |
–5.39 % |
分売価格 | 3,340 円 |
割引率 | –2.48 % |
信用データ
推定空売り数 | – 株 |
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空売り/分売数 | – % |
月平均出来高(発表時) | 2,500 株 程度 |
信用残/月平均出来高 | 28.48 倍 |
分売数/月平均出来高 | 112.00 倍 |
買い板 | 3千株 程度 |
売り板 | 9千株 程度 |
一般信用売り取扱 | カブドットコム証券→無し SBI証券→HYPER空売り有り |
出所:日証金、東証発表などのデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
業績 | ○18年2月期通期決算(数値は17年2月期比) 売上高:37.6%増 営業利益:32.8%増 経常利益:40.7%増 純利益:33.9%増 ○19年2月期会社予想(数値は前期比) |
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自己資本比率 | 38.5% (経営レバレッジ:2.63 ) |
会社予想PER(今期) | 260.83 倍 |
実績PBR | 12.81 倍 |
ROE | 5.6 % |
予想配当 | 0 円 |
配当利回り | 0 % |
配当性向 | 0 % |
同業他社との比較 | PER:かなり割高 PBR:かなり割高 |
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 株主優待:なし
- コメント
○銘柄・分売について:15年4月にマザーズへ上場しています。
通常は「東証1部への市場変更を目指す」と記載することが多いのですが、テラスカイの場合は「本則市場への変更を目指す」という記述になっています。
1部昇格という点で見ると、要件のうち株主数は今回の分売でクリアできそうですし、経常利益もギリギリですがクリアしています。ただ、1部を目指す場合は3ヶ月ベースでの月平均出来高が2万株程度必要となるのですが、直近では出来高が2万株を切る月もあります。流動性を改善することも当面の課題になるようです。○業績・指標:業績はあまり安定していません。前期は大幅増益でしたが、今期は一転して大幅減益となる見通し。
指標面ではかなり割高です。決算前でもPERが130倍近くありましたが、今期は1株利益が半減するため予想PERは260倍に・・・ちょっと手が出せない感じですね。○見通し:分売数は28万株、発行株ベースでは4.88%と多めです。マザーズ銘柄にしては流動性がかなり悪く、1日の平均出来高は2千株ちょい。今の状態だと分売を捌くのは厳しい感じがします。
また、決算もネガティブサプライズですが、それに加えてMSワラントの発行も発表されています。(最大60万株、希薄度は最大で10.46%)
クラウド関連ということで将来性がある銘柄とは思いますが、当面は株価下落となる要因が多すぎますね。何か超絶材料が出れば別ですが、現状では短期・中長期ともに厳しい印象。無難に見送りとなりそうです。
実施前日時点
- コメント
○株価動向:発表日以降、株価は16.36%下落。今日は前日比5.39%下げました。
株価は26週線から大きく乖離しています。
○信用状況:今日の出来高は1.8万株となっており、分売数の1割もない状態です・・・空売りはあまり入ってないと思われます。○見通し:前日の時点でも出来高が2万株ない状態で流動性があまり改善していません。買い板も薄く、値がさ株でもあるため分売割れした時のリスクは大きいです。やはり参加は見送りになると思います。朝の時点で猛烈に買いが入れば別ですが、その可能性は低そうかと・・・
株価はワラントの希薄度以上に下げており、直近では3,450円を切った水準から一時反発しています。ただ、流動性の問題から明日で分売の影響が抜けるとは考えづらく、ザラ場での買い戻しがあるかは微妙なところ。下値を見極める必要がありそうです。
実施結果
始 値 | 3,335 円 ( – 5 円 ) |
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高 値 | 3,355 円 ( + 15 円 ) |
安 値 | 3,305 円 ( – 35 円 ) |
終 値 | 3,330 円 ( – 10 円 ) |
寄付出来高 | 24,400 株 |
寄付出来高/分売数 | 8.71 % |
1日の出来高 | 72,600 株 |
- コメント:○前日比90円安で寄り付き、3,305円まで下落した後は3,355円まで買い戻されます。その後は3,330円を挟んで膠着した値動きが続き、結局3,330円で引けています。
○分売の約定数は258,300株となり、売れ残り案件となってしまいました。ただ、3,300円より上では買い板が厚く、思ったほどは下げなかった印象です。この状態を保てるようならそのうち反発を期待できそうですが、耐えきれないようだと下値のメドが見えなくなりそうですね。