- 17年7月3日、 ひらまつ (2764)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
- 17年7月11日、公募価格が決定しました。
[ひらまつ]の詳細・分析
銘柄データ
銘 柄 | ひらまつ | 発表日 | 2017年7月3日 |
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銘柄コード | 2764 | 公募・売出株数 | 公募(自己処分):8,700,000 株 (OA:1,300,000 株) |
上場先 | 東証1部 | 吸収金額 (発表日時点) |
66.60 億程度 |
信用貸借区分 | 信用 | 価格決定日 | 7月11日 |
業種 | 小売業 | 受渡日 | 7月20日 |
株価・分売価格など
発表日終値 | 666 円 | 公募価格 | 618 円 |
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価格決定日終値 | 638 円 | 割引率 | -3.13 % |
信用データ
信用売り残(6/30) | 79,700 株 | 推定空売り数 | 44,900 株 |
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信用売り残 (7/14) |
124,600 株 | 空売り/公募数 | 0.45 % |
各種指標など
会社予想PER | 11.57 倍 | 予想配当 | 16.02 円 |
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実績PBR | 4.99 倍 | 配当利回り | 2.59 % |
ROE | 43.1 % | 配当性向 | 30.0 % |
コメント
※下記に記載している評価などは、私の主観によるものが多く含まれています。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 引受会社:SMBC日興証券
- 事業内容:フランス料理店などのレストラン事業が主力。昨年よりホテル事業も開始。
- 業績:
・17年3月期→16年3月期と比べて売上高2.6%減、営業利益19.7%減、経常利益18.8%減、純利益29.3%減。売上高は横ばいも、事業拡大に向けた投資や創業者功労金の影響で大幅減益となったようです。
・18年3月期会社予想→前期より売上高7.8%増、営業利益46.5%増、経常利益44.5%増、純利益67.7%増の見通し。創業者功労金の特別損失の影響が消えるため、業績は16年3月期の水準に戻るようです。
- 指標:同業他社と比較して市場平均並み。
- 自己資本比率:21.5 (経営レバレッジ:4.65)
- 株主優待:自社経営レストラン・ホテル利用割引など(3月・9月権利)
- 出来高:1ヶ月平均で5万株程度。
- 板:買いが9万2千株、売りが10万4千株程度。
- 半年間のチャート:3月までは640円~700円の間での値動きでしたが、4月に安値を試す展開となり、4月14日に年初来安値614円を記録。その後は反転基調となり、決算発表直後の5月15日に年初来高値709円を記録しています。6月以降は再び640円~700円でのレンジ相場となっているようです。
- 一般信用売り取扱:カブドットコム→短期売建有り SBI→5日売建あり
- PO実施の目的:ホテルの新規出店に伴う設備投資に充当。
- コメント:上記の通り、今回のPOはホテル事業の拡大に伴う資金調達が目的となっています。
東京などの大都市に建設するのかと思いましたが、沖縄・軽井沢・那須塩原などのリゾート地に小規模のホテルを開設するようです。
PERは比較的割安な水準かと思いますが、PBRが高めでしょうか。
また、自己資本比率も20%台と低いです。(レストランや居酒屋などの事業では仕方ない面もありますが)
近年の業績は概ね横ばいで、成長性にやや欠ける印象。
貸借銘柄でもないのでいまいち値動きが読みづらいのですが、ここ半年間だと比較的値動きが安定している感じに見えます。
優待目的の方には、今回のPOがいい機会になるかもしれないですね。
- 7/11追記:発表日以降、株価が4%下げたところで値決めとなりました。
公募価格は年初来安値の付近となっています。
PERも11倍程度になってきたので、うまい具合に反発してくれれば面白い感じになりそうです。
実施結果
始値 | 613 円 ( – 5 円 ) |
寄付出来高 | 325,800 株 |
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高値 | 617 円 ( – 1 円 ) |
寄付出来高/ 公募数 |
3.26 % |
安値 | 607 円 ( – 11 円 ) |
1日の出来高 | 1,496,000 株 |
終値 | 610 円 ( – 8 円 ) |
- コメント:○寄り付きは昨日終値より20円安いところでスタート。
直後に公募価格付近まで戻す場面がありましたが、すぐに売られる展開となり、一時607円まで下げました。
612円まで戻した後は、同値付近でのもみ合いが前引けまで続きました。
後場に入っても、612円前後での膠着した状態が続きます。
13時台はやや上に抜ける時もありましたが、やはり612円付近まで戻ってきてしまい、もみ合う展開となりました。結局、610円で大引けとなっています。
○残念ながら、一日を通して株価が公募割れの状態となってしまいました。今日の安値で年初来安値も更新しています。
売り板が多く、当面は上値が重い展開となりそうですが、昨年の最安値が580円である事から、どこかで反発してくれることに期待したいです。