- 17年6月30日、 ユニゾホールディングス (3258)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
- 17年7月10日、公募価格が決定しました。
[ユニゾホールディングス]の詳細・分析
銘柄データ
| 銘 柄 | ユニゾホールディングス | 発表日 | 2017年6月30日 |
|---|---|---|---|
| 銘柄コード | 3258 | 公募・売出株数 | 公募：4,140,000 株 (OA： 610,000 株) |
| 上場先 | 東証1部 | 吸収金額 (発表日時点) |
147.96 億程度 |
| 信用貸借区分 | 貸借 (7/4より売り禁) |
価格決定日 | 7月10日 |
| 業種 | 不動産業 | 受渡日 | 7月19日 |
株価・分売価格など
| 発表日終値 | 3,115 円 | 公募価格 | 2,480 円 |
|---|---|---|---|
| 価格決定日終値 | 2,557 円 | 割引率 | -3.01 ％ |
信用データ
| 発表日貸株残 | 15,900 株 | 推定空売り数 | 535,400 株 |
|---|---|---|---|
| 受渡日前日 貸株残 |
551,300 株 | 空売り/公募数 | 11.27 ％ |
各種指標など
| 会社予想PER | 8.19 倍 | 予想配当 | 80 円 |
|---|---|---|---|
| 実績PBR | 0.78 倍 | 配当利回り | 3.23 ％ |
| ROE | 9.6 ％ | 配当性向 | 26.4 ％ |
コメント
※下記に記載している評価などは、私の主観によるものが多く含まれています。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 引受会社：みずほ証券、ＳＭＢＣ日興証券、三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券、野村證券、東洋証券、岡三証券
- 事業内容：オフィスビルの賃貸事業が主力。保有物件は東京都内が中心。「ホテルユニゾ」などのビジネスホテルも運営。
- 業績：17年3月期は前々期比20％の増収、営業利益23.8％増・経常利益15.6％増も、純利益は5.2％減で着地。(前々期に固定資産売却益があり、その分が無くなったためのようです)
- 指標：同業他社と比較して割安。
- 自己資本比率：11.9％ (経営レバレッジ：8.40)
- 株主優待：UCギフトカード、ホテル・ゴルフ場共通株主優待券(３月権利、券面・枚数などは保有株数による)
- 出来高：1ヶ月平均で16万株程度。
- 板：買いが9万9千株、売りが9万6千株程度。
- 半年間のチャート：1月末に年初来高値3,290円を付けた後は下落基調となり、4月初めに2,640円の年初来安値を記録。そこからは反転して上昇基調となります。4月末の決算発表後に3,000円付近まで急上昇。一旦2,800円付近まで下げますが、6月から再び上昇し始め、現在は5月の高値3,100円付近を越えようかという位置です。
- 一般信用売り取扱：カブドットコム→長期売建有り SBI→5日売建有り
- PO実施の目的：国内外の優良収益不動産への新規投資及び新規ホテル展開の資金の一部に充当。
- コメント：前回は昨年6月にPOが行われており、約1年ぶりのPOとなります。
1年でまた増資・・・と思うと微妙なのですが、REITのPOに近いと考えれば、そこまでネガティブに捉える事もない気がします。
（業態が不動産業かつ目的が不動産取得ということで、収益拡大に寄与すると思われるため）
ただ、前回のPOは発表日から受渡日まで一方的に下げる展開となり、受渡日の前には公募割れしている状態でした。(決定日前で早々に売り禁となってしまい、空売りがほとんど入らなかったようです。)
今回もすでに注意喚起が出ています。申し込みは信用状況なども見ながら判断する必要がありそうです。
- 7/3追記：あっという間に売り禁となってしまいましたｗ
しかも、貸借倍率は1倍超なので株不足の状態ではありません。
ルネサスと同様、大株主の意向が強く働いているんでしょうか？
空売りは公募数の4％程度しか入ってないので、かなり実需買いが入らないと受渡日に支えきれるかは微妙です。
残念ながら、今回も厳しい展開となる可能性を考えておく必要がありそうです。
- 7/10追記：発表日以降、株価が18％近く下げたところで値決めとなりました。
7月以降は連日で年初来安値を更新しています。
公募価格はPER10倍割れ・PBRも1倍割れと、かなり割安な水準になりました。
公募による希薄度が20％なので、理論的にはそろそろ下げ止まってもおかしくはないのですが・・・
今のところ前回のPOと似たような値動きをしており、どこで反発するかは読みづらいですね。
- 7/18追記：受渡日前日となりましたが、株価は何とか持ちこたえました。
制度の空売りはそこそこ入っています。また、一般信用の売りもあるので、それらの買い戻しを合わせると寄り付きでの公募割れは低いと見ていますが・・・明日の値動きに注目したいと思います。
実施結果
| 始値 | 2,506 円 ( + 26 円 ) |
寄付出来高 | 911,000 株 |
|---|---|---|---|
| 高値 | 2,532 円 ( + 52 円 ) |
寄付出来高/ 公募数 |
19.18 ％ |
| 安値 | 2,494 円 ( + 14 円 ) |
1日の出来高 | 2,179,900 株 |
| 終値 | 2,510 円 ( + 30 円 ) |
||
- コメント：○寄り付きは昨日終値より20円近く下げてスタート。
すぐに2,494円まで売られましたが、ある程度買い戻しが入り、9時半過ぎに今日の高値2,532円を付けました。
ただ、その後は強い買いは入らなかったようで、前場は徐々に下げる展開となりました。
後場の直後は買い戻される場面もありましたが、13時以降は2,510円前後での膠着した展開となりました。
結局、膠着した展開を抜け出せず、2,510円で大引けとなっています。
○当面上値は重そうですが、PERが10倍を切っていてかなり割安となっています。
昨年の最安値が2,444円なので、この水準まで下がったとしてもその後は反発を期待できるのではないかと思います。