PO[価格決定]:イートアンド(2882)

  • 18年7月18日、イートアンド(2882)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
  • 18年7月30日、 公募価格が決定されました。

[イートアンド]の詳細・分析

銘柄データ

銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド  イートアンド(2882) 
上 場 先 東証1部 
信 用 貸 借 区 分 貸借(7/18より貸株注意喚起) 
業 種  食料品 
事 業 内 容 「大阪王将」ブランドを軸とした冷凍食品の製造、及び外食事業が主力。外食店は直営の他、FC展開も手がける。

POデータ

発 表 日 2018年7月18日 
公募・売出株数 公募:1,200,000 株 
売出:160,000 株 
(OA:204,000 株) 
吸収金額(発表日時点) 32.23 億 程度 
価 格 決 定 日 7月30日~8月2日 → 7月30日 
受 渡 日 8月7日~8月10日 → 8月7日 
PO実施の目的 公募増資:製造工場の新設に係る設備投資資金に充当する予定。
売出:株式の分布状況改善及び流動性向上を目的とする。
引受会社(主幹事) 野村證券(1,088,000株)
引受会社(幹事) みずほ証券(272,000株)

株価・公募価格など

発 表 日 終 値 2,061 円 
価 格 決 定 日 終 値 1,863 円 
公 募 価 格 1,798 円 
割 引 率 –3.54 % 

信用データ

空 売 り / 公 募 数 12.35 %(価格決定日) → 23.25 %(受渡日前日) 
月平均出来高(発表時) 9,000 株 
信用残/月平均出来高 2.40 倍 
公募数/月平均出来高 170.00 倍 
買い板 2万4千株 程度 
売り板 2万4千株 程度 
一般信用売り取扱 カブドットコム証券→無し 
SBI証券→無し 

出所:日証金、東証発表等のデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。

各種指標など

業 績 ○18年3月期通期決算(数値は17年3月期比) 
売上高:7.1%増 営業利益:26.9%増 
経常利益:30.0%増 純利益:37.8%増 

○19年3月期会社予想(数値は前期比) 
売上高:6.8%増 営業利益:14.1%増 
経常利益:14.0%増 純利益:33.5%増 

自 己 資 本 比 率 32.0 % 
(経営レバレッジ:3.12 )
予想PSR(会社予想) 0.62 倍 
予想PER(会社予想) 64.79 倍 
実 績 P B R 3.87 倍 
R O E 6.0 % 
予 想 配 当 7.5 円 
配 当 利 回 り 0.42 % 
配 当 性 向 23.4 % 
同業他社との比較 PER:かなり割高か PBR:割高か 

出所:決算短信等のデータを元に作成

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コメント

※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。

発表日時点
  • 株主優待
    ○2,000円相当の優待食事券(9月権利)
    ○自社製品(3月権利:額面は保有株数に応じる)
  • コメント
    ○銘柄・POについて:イートアンドは「大阪王将」ブランドで冷食や外食チェーンを展開しています。
    今回は群馬に新工場を建設するため、増資により資金調達を行うようです。一応ポジティブな増資ですが、工場建設の件は5月22日に開示済み。株価にとって材料視されるかどうかは微妙な感じですね。

    ○業績・指標:近年の業績は順調に伸びているようです。前期は3割前後の大幅増益で着地。今期はやや成長が鈍るも、2桁の増益を維持する見通しとなっています。
    外食セクターは人手不足や節約志向で苦境に陥っている印象があるのですが、イートアンドはチェーン店と冷食の2本柱となっています。そのため、外食専業の会社に比べれば経営に与える影響が限定的なのではないかと思います。
    指標面では同業他社に比べてかなり割高です。

    ○見通し:増資による希薄化比率は15.7%、売出も含めたPO総数は発行株ベースで17.5%程度。ただ、月の平均出来高が1万株も無く、流動性に欠ける状態です。貸借銘柄なので、空売りのカバーと流動性の改善を期待したいところ。なお、すでに貸株注意喚起が出ているため、売り禁の可能性には注意が必要そうです。
    今年の株価は2,000円付近が支持線となっていますが、今回のPO発表で株価は2,000円を割り込みそうです。希薄化を考慮した株価は1,740円付近と見られ、その辺で下げ止まるかどうかが当面のポイントになりそうでしょうか。

価格決定日時点
  • コメント
    ○株価動向:発表日以降、株価は約9.6%下落。公募価格は今年の安値圏に位置。
    ○信用状況:空売りは多少入っているようです。

    ○見通し:発表翌日には1,713円まで下げましたが、その後は買い戻されて1,850円を超えてきました。公募価格は1,800円近辺となっており、昨年11月以来の水準となっています。貸借状況を見る限り、受渡日の急落を避けるためにはもう少し空売りのカバーが必要かも?今のところ売り禁にはなっていませんが、早い段階で売り禁になると注意が必要かもしれません。
    直近のチャート上では1,800円付近で下げ渋っているようにも見えますが、中長期でのトレンドが下落基調になりつつあるのが気になるところ。公募価格を維持できればその後の反転する可能性はありそうですが、割れるようだと下落基調を後押しする感じになるでしょうか。

実施結果

始 値 1,794 円 ( – 3 円 )
高 値 1,794 円 ( – 3 円 )
安 値 1,729 円 ( – 68 円 )
終 値 1,741 円 ( – 56 円 )
寄付出来高 381,200 株
寄付出来高/公募数 24.37 %
1日の出来高 554,600 株
  • コメント:○前日比2円安で寄り付きましたが、少し経つと急落してしまい1,760円付近まで下落。後場に入っても下げ基調は止まらず、14時頃には1,729円まで下落。その後やや買い戻されましたが、結局1,741円で取引を終えています。

    ○寄り付きでは公募価格付近で何とか逃げることが出来ましたが、その後は投げ売りが発生したのか見る見る間に下げてしまいました。下落トレンドの中で明確に公募割れしてしまったので、当面は厳しい感じとなりそうでしょうか。

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