- 17年11月20日、 美濃窯業(5356)の立会外分売が発表されました。
- 17年11月27日、 分売価格が決定されました。
[美濃窯業]の詳細・分析
分売銘柄データ
発表日 | 2017年11月20日 |
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銘 柄 | 美濃窯業 |
銘柄コード | 5356 |
上場先 | 名証2部 |
信用貸借区分 | 信用 |
業種 | ガラス・土石製品 |
分売株数 | 226,000 株(1,000株単位) |
吸収金額(発表日時点) | 0.92 億程度 |
申込数量 | 上限 3,000 株 |
実施予定日 | 11月28日 |
株価・分売価格など
発表日終値 | 407 円 |
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実施前日終値 | 403 円 |
発表日からの騰落率 | –0.98 % |
実施2日前 からの騰落率 |
–0.25 % |
分売価格 | 390 円 |
割引率 | –3.23 % |
信用データ
推定空売り数 | – 株 |
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空売り/分売数 | – % |
信用残/月平均出来高 | – 倍 |
分売数/月平均出来高 | 21.12 倍 |
出所:日証金、東証発表などのデータを元に作成
※推定空売り数は発表日から実施前日までの貸株残を差し引きしているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。
各種指標など
会社予想PER(今期) | 7.01 倍 |
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実績PBR | 0.50 倍 |
ROE | 7.2 % |
予想配当 | 7 円 |
配当利回り | 1.79 % |
配当性向 | 12.6 % |
出所:決算短信等のデータを元に作成
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 事業内容:セラミックス・耐火物事業、プラント事業が主力。建材および舗装用材事業も手がける。セメント製造向けの耐火物が主力商品。
- 業績:
○18年3月期会社予想(数値は前期比)
売上高:2.1%増 営業利益:4.4%増 経常利益:3.6%増 純利益:3.0%増
2Q決算時点での進捗度は売上高が47%、利益が55~59%程度。
- 指標:同業他社と比較して割安か。
- 自己資本比率:51.0% (経営レバレッジ:1.96 )
- 株主優待:無し
- 板:買いが2万2千株程度、売りが5万4千株程度。
- 一般信用売り取扱:カブドットコム→無し SBI→無し
- 分売実施の目的:株式の分布状況の改善および流動性の向上を図るため。
- コメント:○美濃窯業は会社設立が戦前、上場も1949年と歴史のある会社です。
開示にもある通り、分売主は連結子会社の日本セラミツクエンジニヤリングとなっています。
恐らくですが、会社法第135条(親会社株式の取得の禁止)に該当するため、その対象から外れるための分売と思われます。
株主数は732名となっており、今回の分売で東証2部上場に必要な株主数(800名)はクリアできるかもしれません。ただ1,000株単位の銘柄のため、まずは100株単位に変更しないといけないですが・・・○売上は近年横ばい傾向ですが、前期は利益が大きく伸びました。今期も前期並みの利益は確保できる見通しです。
指標面では同業他社と比較しても割安ですが、名証上場銘柄ということで割安のまま放置されている面もあると思います。○1,000株単位のため分売数は226枚と少なめですが、月平均出来高も10枚程度とかなり少ないです。もう少し出来高が増えてくれないと厳しいかもしれません。
また、板がスカスカのためティックが飛び飛びとなっており、ボラティリティが大きい日もあります。流動性の点でもややリスクがありそうです。
株価は11月10日に年初来高値430円を記録。その後、株価は410円付近まで調整しています。
中長期では上昇トレンドが続いており面白そうな銘柄なのですが、短期では思ったような利益が出づらい気もします。とりあえず様子見になりそうです。
実施前日時点
- コメント:○発表日以降、株価が1%下げたところで分売実施となります。
分売価格は25日線を下回る水準となっており、面白い状態ではあります。
ただ、前日になっても出来高2枚しかないのが・・・板が数十枚あるにもかかわらず、出来高2枚では厳しい感じです。
ボラが大きいのでうまくハマれば好成績となりそうな気もしますが・・・明日は他に2銘柄の分売もあることから、無理に攻める必要がなさそうな気も。
こちらは無難に見送る感じとなりそうです。
実施結果
始 値 | 395 円 ( + 5 円 ) |
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高 値 | 403 円 ( + 13 円 ) |
安 値 | 390 円 ( ± 0 円 ) |
終 値 | 397 円 ( + 7 円 ) |
寄付出来高 | 41,000 株 |
寄付出来高/分売数 | 18.14 % |
1日の出来高 | 179,000 株 |
- コメント:寄り付き後は分売価格付近まで売られる時間帯もありましたが、11時頃に前日終値まで戻しました。後場は390~395円での値動きとなっています。
寄り付きでの処分も少なかったようで、比較的好成績の分売となりました。
果敢にリスクを取っていった人が報われた形ですね。