- 17年10月18日、ベイカレント・コンサルティング(6532)の立会外分売が発表されました。
- 17年10月23日、 分売価格が決定されました。
[ベイカレント・コンサルティング]の詳細・分析
分売銘柄データ
発表日 |
2017年10月18日 |
銘 柄 |
ベイカレント・コンサルティング |
銘柄コード |
6532 |
上場先 |
東証マザーズ |
信用貸借区分 |
信用 |
業種 |
サービス業 |
分売株数 |
773,400 株 |
吸収金額(発表日時点) |
16.47 億程度 |
申込数量 |
上限 2,000 株 |
実施予定日 |
10月24日 |
株価・分売価格など
発表日終値 |
2,153 円 |
実施前日終値 |
2,160 円 |
発表日からの騰落率 |
0.33 % |
実施2日前
からの騰落率 |
0.37 % |
分売価格 |
2,104 円 |
割引率 |
–2.59 % |
信用データ
発表日貸株残 |
– 株 |
実施前日貸株残 |
– 株 |
推定空売り数 |
– 株 |
空売り/分売数 |
– % |
発表前週信用買い残 |
712,400 株 |
月平均出来高(発表時) |
176,500 株 |
信用残/月平均出来高 |
4.04 倍 |
各種指標など
会社予想PER(今期) |
13.02 倍 |
実績PBR |
2.39 倍 |
ROE |
18.3 % |
予想配当 |
40 円 |
配当利回り |
1.90 % |
配当性向 |
24.8 % |
コメント
※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
発表日時点
- 事業内容:1998年創業の総合コンサルティング会社。ITコンサルティングが収益の軸。
- 業績:
○18年2月期会社予想(数値は前期比)
売上高:17.5%増 営業利益:21.0%増 税引前利益:22.7%増 純利益:19.2%増
2Q決算時点での進捗度は売上高が49%、利益が57~62%程度。
※会計方式はIFRS
- 指標:同業他社と比較して割安か。
- 自己資本比率:52.1% (経営レバレッジ:1.90)
- 株主優待:なし
- 板:買いが4万株程度、売りが21万3千株程度。
- 半年間のチャート:○昨年12月に社長交代と大幅減益の業績予想を出した事で、株価は上場時の半分以下になっていました。ただ、そこからは株価が上昇基調となっています。
1月、4月、7月と決算を経る毎に株価は上昇していき、7月末には2,200円まで株価を回復。
8月4日にフューチャーから損害賠償を提訴された事で株価は1,600円付近まで急落しましたが、その後は再度上昇基調となり、10月16日に上場来高値2,316円を記録。現在も高値圏に位置しています。
- 一般信用売り取扱:カブドットコム→なし SBI→HYPER空売り有り
- 分売実施の目的:株式の流動性向上及び株主数の増加を図るため。
- コメント:○昨年9月にマザーズへ上場しています。
会社の規模としては結構大きく、東証1部昇格の形式要件はすでに満たしているようです。
ただ、上記にもある通り損害賠償の訴訟を抱えているので、その辺を東証がどう判断するのかは何とも言えないところです。
○3年連続2桁増益・高ROEとなっており、グロース株に位置付けられます。株価が高値圏でもPERが13倍台となっており、数値上はかなり割安に見えます。
ただし、上場して3ヶ月で社長が交代したり業績予想の下方修正を出すなど、経営がかなり混乱した時期がありました。今は落ち着いているようですが・・・
また、ベイカレントは会計方式がIFRSとなっており、巨額の「のれん」も抱えている状態です。業績が大きく悪化すると、のれん代を一気に減損する可能性が出てくるので、業績にダブルパンチとなるリスクがあります。
これらの事もあって、警戒している投資家も多いのではないかと思います。
○月平均出来高は17万株と流動性に問題はないのですが、分売数が発行株の5%近くあり、実施日に消化できるのかは微妙なところ。
色々話題となりがちな銘柄でもあるので、積極的に申し込む感じにはならない気がします。
実施前日時点
- コメント:○発表日以降、株価があまり変わらない水準で分売実施となります。
今日はマザーズ指数が上昇したため、それに合わせる形でベイカレントも上昇してしまいました。一時2,200円近くまで上げましたが、引けに掛けて売りが入った事でなんとか2,160円まで下がりました。
○一応朝の気配次第で判断したいと思いますが、売出数が多いので寄り付きは厳しい可能性があります。分売価格前後まで下げるケースも考えられそうです。
25日線付近の2,100円を割るようだと、下値が見えなくなる可能性も。
ただ、出来高は多めの銘柄なので、分売の影響は早期に消化できると見ています。
実施結果
始 値 |
2,110 円 ( + 6 円 ) |
高 値 |
2,135 円 ( + 31 円 ) |
安 値 |
2,091 円 ( – 13 円 ) |
終 値 |
2,122 円 ( + 18 円 ) |
寄付出来高 |
166,700 株 |
寄付出来高/分売数 |
21.55 % |
1日の出来高 |
590,300 株 |
- コメント:分売価格よりやや上で寄り付き、一旦2,091円まで下げるもその後はマザーズ市場の地合い好転で買い戻されていきました。
分売価格を割れたのは寄り付き後の30分程度だけで、その後は順調な感じでした。
売出規模のわりには健闘した分売だったのではないかと思います。
今日の出来高も分売数の大半を消化しており、明日以降の買い戻しに期待したいところです。