PO[価格決定]:パソナグループ(2168)

  • 18年5月7日、 パソナグループ(2168)の公募増資・売出(PO)が発表されました。
  • 18年5月15日、 公募価格が決定されました。

[パソナグループ]の詳細・分析

銘柄データ

銘 柄 / 銘 柄 コ ー ド  パソナグループ(2168) 
上 場 先 東証1部 
信 用 貸 借 区 分 貸借 
業 種 サービス業 
事 業 内 容 人材派遣の大手。その他、子会社(ベネフィット・ワン)で福利厚生代行事業も手がける。 

POデータ

発 表 日 2018年5月7日 
公募・売出株数 自己株処分:2,000,000 株  
(OA:300,000 株) 
吸収金額(発表日時点) 43.10 億 程度 
価 格 決 定 日 5月15日~5月18日 → 5月15日 
受 渡 日 5月23日~5月28日 → 5月23日 
PO実施の目的 連結子会社のシステム開発・改修に係る設備投資資金に充当予定。 
引受会社(主幹事) 大和証券(1,600,000株) 
引受会社(幹事) 野村證券(140,000株) 
SMBC日興証券(140,000株) 
みずほ証券(120,000株) 

株価・公募価格など

発 表 日 終 値 1,874 円 
仮 条 件 – 3.0 % ~ – 5.0 % 
価 格 決 定 日 終 値 1,769 円 
公 募 価 格 1,715 円 
割 引 率 –3.05 % 

信用データ

空 売 り / 公 募 数 12.82 %(5/15) → 21.09 %(5/22) 
月平均出来高(発表時) 351,400 株 
信用残/月平均出来高 1.17 倍 
公募数/月平均出来高 6.55 倍 
買い板 19万5千株 程度 
売り板 17万2千株 程度 
一般信用売り取扱 カブドットコム証券→長期売建有り 
SBI証券→無し 

出所:日証金、東証発表等のデータを元に作成
※[空売り/公募数]は発表日以降の貸株残を元に算出しているため、実際の空売り数を反映しているとは限りません。ある程度の目安としてお考え下さい。

各種指標など

業 績 ○18年5月期会社予想(数値は前期比) 
売上高:15.3%増 営業利益:25.9%増 
経常利益:29.6%増 純利益:黒転 
3Q決算時点での進捗度は売上高が70%、利益が19~68%程度。
※例年、純利益は4Qに集中する構造のようです。
自 己 資 本 比 率 19.0 % 
(経営レバレッジ:3.53 )
予想PER(会社予想) 67.01 倍 
実 績 P B R 2.37 倍 
R O E 3.5 % 
予 想 配 当 12 円 
配 当 利 回 り 0.70 % 
配 当 性 向 44.2 % 
同業他社との比較 PER:かなり割高か PBR:割安か 

出所:決算短信等のデータを元に作成

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コメント

※下記に記載しているコメント・感想などは、私の主観によるものが多く含まれています。
また、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
最終的な投資の決定は、投資家ご自身の判断で行われるようお願いいたします。

発表日時点
  • 株主優待:なし
  • コメント
    ○銘柄・POについて:人材派遣でお馴染み、パソナグループのPOです。
    業界ではリクルート、パーソルに次いで3位に位置しています。
    自己資本比率が20%を切っており、同業他社と比べてもかなり低い水準です。それもあって今回の自己株処分に繋がっているのかもしれません。

    ○業績・指標:近年の業績は堅調に伸びているようです。人材派遣業界は人手不足の影響で中小が淘汰され、より条件の良い大手に集約される流れになっています。パソナもその流れに乗っており、営業利益・経常利益は5期連続増益の見込み。
    指標面で見ると、PERはかなり割高です。パソナの場合、純利益は経常利益の2割程度しかない年が多く、1割を切る年もあるようです。ここまで純利益が低いのも珍しいですね。

    ○見通し:希薄度は6.2%程度とそこまで大きな規模ではありません。直近では1,700円付近が抵抗線となっており、その水準で下げ止まるようであれば、そのうち反発も期待できそうです。
    株価は今年1月に2,622円を付けてから800円近く下落しています。中長期ではトレンドが下落方向に転換する可能性も。他社より割高な状態でもあるため、短期主体で臨む方が無難かもしれません。

価格決定日時点
  • コメント
    ○株価動向:発表日以降、株価は5.6%下落。公募価格は25日線からやや下へ乖離。
    ○信用状況:空売りはそこそこ入っているようです。

    ○見通し:株価はおおむね希薄度と同程度の下げとなっています。直近では1,700円付近が支持線となっており、この状態を維持できれば公募価格を大きく割れる可能性は低いでしょうか。ただ、直近では人材関連の銘柄が決算を受けて売られる傾向となっており、連想売りが出ないかが心配なところですね。

実施結果

始 値 1,735 円 ( + 20 円 )
高 値 1,786 円 ( + 71 円 )
安 値 1,735 円 ( + 20 円 )
終 値 1,739 円 ( + 24 円 )
寄付出来高 687,100 株
寄付出来高/公募数 29.87 %
1日の出来高 1,620,500 株
  • コメント:○前日終値に近い水準で寄り付き、1,786円まで急速に買い戻し。ただ、10時以降は地合い悪化に伴って失速。後場に入っても好転することはなく、結局1,739円で引けています。

    ○10時ぐらいまでは好調な値動きでしたが、結局行って来いのチャートに・・・今日の夜間も先物が大きく下げており、このままだと公募価格を守れるか微妙なところ。当分は耐える感じでしょうか。

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